日本カー・オブ・ザ・イヤー記録

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第42回 2021 – 2022 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

2021 - 2022 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

三菱 アウトランダー

三菱自動車工業株式会社

青山 尚暉

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

新型アウトランダーの国内仕様はPHEVのみの時代に先がけた電動SUV。モーター出力、バッテリー容量、燃料タンク容量を拡大。EV航続距離の延長とともに最大約1000kmの航続距離を達成。S-AWCの進化、前後輪でのブレーキAYCによる意のままの操縦性など、三菱自動車の持つPHEV、電動車としての電動化&四輪制御テクノロジーを磨きに磨き上げている。また、給電が可能で走破性に優れたPHEV×AWDの組み合わせは災害大国、地震大国の日本において必要不可欠かつ最強の1台である。

安東 弘樹

ブランド モデル 点数
メルセデス・ベンツ Sクラス 5点
三菱 アウトランダー 3点
トヨタ MIRAI 2点

メルセデス・ベンツSクラスは様々な運転支援やARナビゲーション等、運転者の負担を減らしながら、お節介にならない「おもてなしに」感心しました。アウトランダーはPHEVとしてモーターでの走行距離が80km以上になり、AYCを始めとした運動制御システムはサーキットでも不安なくドライブする事を可能にしているだけではなく悪路走行にも対応している事に脱帽です。MIRAIは水素燃料電池車として、だけではなく2代目になってクルマとして大きく成熟した事に敬意を表したいと思います。

飯田 裕子

ブランド モデル 点数
トヨタ アクア 8点
三菱 アウトランダー 2点

新型アクアの運転のし易さ扱いやすさはそのまま正常進化。ところがその内なる技術には革新的な駆動用電池技術(世界初)、「快感ペダル」があり、さらに給電機能を全車に搭載。コンパクトな実用派モデルのアクアにこそと思える技術の採用を大いに評価したい。
新型アウトランダーの後輪も制御するようになった「アクティブヨーコントロール(AYC)」、駆動用モーターの出力もアップなどにより電動化と四輪制御技術の進化が少し大ぶりなSUVとのドライブをより頼もしく楽しくしてくれそうだ。

石井 昌道

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 6点
マツダ MX-30 EV MODEL 2点
三菱 アウトランダー 2点

MIRAIは水素燃料電池車でありながら上質でファンなドライブフィールを実現し、高度な運転支援技術であるAdvanced Driveを比較的にリーズナブルな価格で設定。MX-30 EV MODELはマツダ独自のGベクタリングコントロールがモーター駆動によって効果的に働き、EVならではの高いシャシー能力のポテンシャルを引き出した。アウトランダーPHEVはS-AWCとモーター駆動によるユニークな走りを熟成させた。

石川 真禧照

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 4点
トヨタ MIRAI 3点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 3点

三菱が培ってきた4WD制御技術、電動化技術を発展させながら、運転のたのしさも味合わせてくれている開発陣の努力に対して。

今井 優杏

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

三菱らしい、マニアックな四輪制御技術がナチュラルに作動していることに感激しました。また、ブレーキのタッチなどペダル類の操作感もとても良かった。テクノロジーの粋、ということを強く感じました。

ウナ丼/宇並 哲也

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

アウトランダーPHEVは、三菱のPHEV経験の長さが結実した1台でした。エンジンは気づかぬうちに始動して役目を終えたらまた知らぬ間に火を落としています。一方でモーターは初期のパワフルさでスパイシーな味付けをするのではなく、トルクの出し方に繊細な制御を加えることで(これが不思議なのですが)まるで綿密に作り込まれたエンジンのような、温かみのある特性になっています。電動車両としてひとつ先に進んだ印象を持ちました。

太田 哲也

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

リアルワールドにおいて、「曲がる」ことが安全につながるという信念のもと、クルマ作りや電子制御を突き詰めたことに共感した。それが実際に高いバランスで成し遂げられていることが運転してみて理解できた。

大谷 達也

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 8点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 2点

今後、カーボンニュートラル化が加速する予想される自動車産業界にあって、EVへの技術的一極集中は危険と考える。FCV、ハイブリッド、eフューエルといったすでに候補に挙がっている技術だけでなく、それ以外にも幅広い可能性を追求する姿勢が求められるはず。新型MIRAIは、燃料電池という既知の技術を用いているとはいえ、2代目を投入することで継続性を実践したところが見事。ノートは、コンパクトなハイブリッドシステムでも動力性能、燃費性能、静粛性などをバランスできることを証明した。

岡崎 五朗

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

わずか5分で850km走行分(実用600km程度)の水素を充填できるのはBEVに対する大きなアドバンテージ。水素ステーション数は156ヶ所とまだ少ないため多くの人にオススメできるレベルではないが、高速道路上200〜300kmおきに水素ステーションが設置されれば実用性は大幅に向上するだろう。水素燃料電池の性能もさることながら、静粛性、乗り心地、ハンドリングといったシャシー性能面にも高得点が付く。乗って感じる気持ちよさはレクサスを含めベストオブトヨタ。

岡本 幸一郎

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 5点
トヨタ MIRAI 3点
トヨタ ランドクルーザー 2点

独自のPHEV技術を刷新し、よりハイレベルな走りを実現したアウトランダーPHEVをもっとも高く評価します。とくにハンドリングの仕上がりには大いに感心させられました。次いでMIRAIも航続距離を伸ばし走行性能を高めた上、空気清浄システムまで搭載するなど大きな進化をはたした点を評価します。さらに、テクノロジーというと次世代のハイテク的なもの想起するところですが、ランクルに新たに採用された悪路走破性を高めるための技術が非常に優れていたことから、ランクルにも配点したく思います。

小沢 コージ

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 7点
三菱 アウトランダー 3点

トヨタの量産燃料電池車としては2代目だが、まず市販化自体に意義がある。ハードウェア開発自体も難しく、一般人が使えるレベルまで耐久性や品質をあげつつ、コストを抑えたことも素晴らしいが、それ以上に水素をエネルギーとすることの国家的意義が素晴らしい。石油を使わなくて済む日本。それはある種の悲願だと思う。

片岡 英明

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

水素エネルギーを使う究極のエコカーとして登場したMIRAIは、FCスタックなどのシステムを一新し、高出力化を図るとともに燃費も向上させた。発電のために吸い込んだ空気をろ過し、きれいな空気を排出するゼロエミッションからマイナスエミッションへの主張も面白いと感じる。新世代PHEVシステムに加え、三菱独自の車両運動統合制御システムであるS-AWCを採用し、路面に関わらず安全に気持ちよく走れるアウトランダーPHEVの技術力も高く評価したい。

桂 伸一

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

水素による発電を一般庶民に広め、それを搭載するセダンの上質な世界感を広めた事も高く評価する(MIRAI)。
EV走行に欠かせない回生ブレーキの強弱コントロールと空走制御をいち早く世界に示した事。EVのみで80数kmの航続距離を可能にし、よりパワフルなツインモーターによる走りの性能を高めた事。オールホイールコントロール技術によりSUVの操縦性を自在に操れるようにした事を高く評価する(アウトランダー )。

金子 浩久

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

三菱アウトランダーPHEVの電動化技術と4輪制御技術を高く評価します。どちらの技術も新型アウトランダーへの装備に際して大幅に先進化していて、リアルなカーライフを充実したものにしてくれるでしょう。EVモードで走行可能な距離が76kmに伸びたのが象徴的です。走行モードが増えたのも商品性を高めていて、早く一般道とオフロードで運転してみたいものです。

河口 まなぶ

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

今回の三菱アウトランダーPHEVは、自動車の電動化に対する現段階での最適解といえる1台。特にPHEVシステムの進化は圧倒的で、チャージせずに走れる電動車として完璧な世界を作り上げている点が技術として素晴らしい。世界一のPHEVといえる内容をして10点とした。

川島 茂夫

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 6点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 2点
三菱 アウトランダー 2点

運輸インフラ全般を見ればカーボンフリーのエネルギー源の多様化も必須と思われ、その視点から水素の可能性と普及を求めたMIRAIを選びました。乗用車の上級クラスや長距離トラックなどバッテリー駆動では難しいカテゴリーと用途に期待します。アウトランダーPHEVとノートシリーズについては共に電動を活かした走りの向上を評価。アウトランダーPHEVについては操安性、ノートシリーズについては乗り味の質感の向上に対して電動の利点を最大限に活用したことを評価しました。

河村 康彦

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

従来型を叩き台としながらも、燃料電池そのものを筆頭にさまざまな機能部分を大幅にアップデート。初代モデル以上に「一般ユーザーが普通に購入し、普通に使える燃料電池車」としてのキャラクターに磨きを掛けた圧倒的な技術力に対して、トップ点を与えました。

木下 隆之

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 8点
トヨタ MIRAI 2点

完成度の高い四輪駆動制御技術や動力性能と環境性能を高くバランスさせたPHEV技術では高く評価しました。

日下部 保雄

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ ランドクルーザー 3点

三菱がいち早く取り組んでいたPHEV技術を進化させ、安定して使用できるようにした点。さらに電動化による4輪制御技術でも三菱らしい取り組みで使いやすくした点を高く評価した。
ランドクルーザーはガソリンとディーゼル、2種類のパフォーマンスの高いエンジンを用意し、ランクルならではオフロード性能を進化させた実力を評価した。

九島 辰也

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 7点
トヨタ ランドクルーザー 2点
マツダ MX-30 EV MODEL 1点

初代からかなり進化した内容だと思います。パワーソース、水素タンク、駆動方式、パッケージングはほとんどオールニュー。技術力の高さを窺わせます。アドバンストドライブのハンズフリーもかなり実用的だと思いました。

工藤 貴宏

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 5点
トヨタ MIRAI 4点
メルセデス・ベンツ Sクラス 1点

まるでエンジンを積み忘れたかのようにその存在感を感じさせない、一方でスムーズに力強く車を走らせる「アウトランダーPHEV」のプラグインハイブリッド技術は見事としか言いようがありません。さらにサーキットでも水を得た魚のように心地よく走れるモーターを活用した4輪制御技術のレベルの高さにも驚かされました。「MIRAI」は新世代となって高効率化や小型化を実現した燃料電池技術、「Sクラス」は後席用エアバッグやARナビゲーションなど新技術の搭載を評価しました。

国沢 光宏

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

直近10年間の環境対応自動車を考えるとPHVが最適解だと思っています。先代アウトランダーより大幅に電池容量を増やしたため、電気自動車として使える領域増え、しかもクルマのしての楽しさも存分に持つ。素晴らしいと思います。

五味 康隆

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
三菱 エクリプス クロスPHEV 2点
トヨタ MIRAI 1点

アウトランダーPHEVの、ストロングハイブリッドに加えて4つのタイヤ駆動とブレーキを操り運動性能を高めるS-AWCを搭載していることを評価しました。

こもだ きよし

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

2代目MIRAIは新プラットフォームで大胆にもRWDに変更。大径タイヤと理想的な50:50の重量配分を実現し、ルックスと走り味が格段に良くなった。カーボンニュートラルに向けた未来の選択肢として存在意義がある。
アウトランダーPHEVは2トンクラスのSUVにもかかわらずレースコースを自在に走り、曲がり、止まるように仕上げたのは素晴らしいテクノロジーだ。ランサーで培った4WD制御技術を違和感なく乗れるように控えめに味付けしているところも良い。

斎藤 聡

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ MIRAI 2点
マツダ MX-30 EV MODEL 1点

アウトランダーの4WD制御を高く評価します。後輪モーター駆動4WDは、当然のことながら前後輪の駆動連動感が乏しく、プロペラシャフトでつながった4WDほどの安定感やトラクションを生み出すのが難しいとされています。ところが三菱アウトランダーのS-AWCは、あたかも前後輪が機械的につながっているかのような安定性やトラクション性能が実感てきました。その4WD制御の知見の深さと制御技術を評価しました。

斎藤 慎輔

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ MIRAI 3点

アウトランダーPHEVは、PHEVコンポーネントを一新し、前後モーターおよび駆動用バッテリーの出力増加などにより、加速時を含めてEV走行時間が増え、PHEVとしての本来の意義を高めています。一方で、電子制御4WDのS-AWCの制御技術の進化、熟成で、2トン超えの車重でありながら自在感の高いハンドリングと高い安定性が得られていました。一方、MIRAIはセンタートンネル部に水素タンクを携えた重量配分や低重心にも寄与したパッケージングや、洗練度を増したFCVとしての制御を評価しました。

佐藤 久実

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 6点
トヨタ MIRAI 4点

刷新された秀逸なプラットフォームにより、走りの基本性能が高い。
三菱が得意とする四輪制御技術「S-AWC」もさらに進化した。前後/左右の駆動力・制動力を統合制御したシステムにより、SUVでありながらサーキットも楽しめるほどのハンドリングを見せる。緻密な電子制御のおかげで、ドライバーは違和感なく走れる。そして、何より電動化技術も大幅に進化したPHEVとしての高い完成度は、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに相応しい。

佐野 弘宗

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

カーボンニュートラルの理想的なソリューションといわれる燃料電池車(FCEV)ですが、市販FCEVは今や日本唯一の存在であり、実用化をあきらめたメーカーもあると聞きます。そんなFCEVを手頃な価格で、かつここまで素直に魅力的と思わせる商品にまとめあげたトヨタの「本気度」だけでも大きな価値があると思います。さらには「アドバンストドライブ」も追加で投入されるなど、その車名どおりのクルマの未来(MIRAI)技術が詰まった存在であることを評価させていただきました。

塩見 智

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

三菱自動車が長年WRCという最高峰の競技の場で磨いてきたS-AWCは、参戦を終えて何年も経った今でもブランドを支える重要な技術だ。それどころか大容量バッテリーと高出力モーターによるレスポンシブでトルキーなパワートレーンと組み合わせられることで、さらに商品としての戦闘力を上げた。PHVはこの先しばらく脱炭素の主役を務めるであろう大真面目なソリューションだが、同時に走らせて楽しいクルマをつくるのにも有効だとこのクルマが教えてくれた。

島崎 七生人

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 4点
三菱 アウトランダー 4点
トヨタ アクア 2点

新型アウトランダーは、三菱の基礎という4WD技術のS-AWCと最新の電動化技術の投入で、オーナーのクルマ生活を安心、安全、快適で洗練されたものにしてくれるクルマ。MIRAIはFCVであることに加え、Advanced Driveの搭載で、一歩先の先進性を実現している。同様にアクアに搭載の、コンパクトでより高出力が引き出せるバイポーラ型ニッケル水素電池はこれからも注目したい。

島下 泰久

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 6点
トヨタ アクア 3点
トヨタ ランドクルーザー 1点

燃料電池技術をラグジュアリーの領域に昇華したトヨタMIRAIのきわめて質の高い走行感覚にはこの技術の高いポテンシャルを実感できました。トヨタ アクアはバイポーラ型ニッケル水素電池を使ったハイブリッドシステムの、誰もが受け入れやすい程よい先進感と、高いドライバビリティを評価しました。トヨタ ランドクルーザーは圧倒的な走破性を誰もがすんなり使えるものに落とし込んだ入念な作り込みに凄味すら感じた次第です。

嶋田 智之

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 6点
トヨタ MIRAI 3点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 1点

現時点においては、カーボンニュートラルに最も無理なく貢献できるのはHEVあるいはPHEVだと考えている。そうしたクルマ達の中で、内燃機関+モーターの仕組みを4輪の制御に最も積極的に活かし、環境のみならずドライバーを喜ばせてくれることに繋げているのがアウトランダーPHEV。モードの切り替えで安心感絶大な移動体から積極的に走らせることが楽しいスポーティカーまで、乗り味の異なる様々な貌を見せてくれることには感銘を受けた。

清水 和夫

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

フルモデルしたアウトランダーのプラットフォームの完成度も素晴らしいが、なによりもPHEVのパフォーマンスが素晴らしい。単にリヤモーターを大きくしただけでなく、日常域からハイスピード域まで、駆動システムの緻密な制御に三菱の技術の先進性を感じた。一方、世界で唯一無二の水素燃料電池車MIRAIにも、オンリーワンの技術に満ちあふれている。

鈴木 直也

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 8点
三菱 アウトランダー 2点

FCVを商品化するだけでも容易なこっちゃないのに、早くもそれをフルモデルチェンジして第2世代に進化。しかも、外見だけではなく中核技術のFCスタックが一新されている。おまけに、車体技術ではレベル3自動運転を視野に入れたアドバンスドドライブ仕様を追加。ソフトのみならず、ハードにまでアップグレードプログラムが用意されている。まさに自動車の近未来技術の展示会場といっていいハイテクぶり。これほどテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに相応しいクルマはないと思う。

瀬在 仁志

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

アウトランダーは前後2つのモーター出力を向上させ、電動化へまた一歩近づくと共に、エンジンを駆動力と発電源として使い分けるPHEV化により、走りの良さと環境性能をさらに進化。S-AWC技術においては前後、左右の駆動力を緻密にコントロールすることで高い安定性と操縦性を高次元で両立させ、大きなボディを意識させない扱いやすさを持つ。この1台に三菱の技術が総結集されている上に、モータースポーツで培ってきた4WD制御技術は世界トップのもの。正に日本が世界に誇る技術の宝箱として評価した。

世良 耕太

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ MIRAI 2点
マツダ MX-30 EV MODEL 1点

フロントとリヤに高出力のモーターを搭載したツインモーター4WDは前型でも適用していましたが、新型では出力が向上したのに加え、制御が進化し、より力強くなめらかな走りを実現しているのが実感できます。また、ツインモーター4WDをベースにした車両運動統合制御システム「S-AWC」も着実に進化。2tを超える重量があるとは思えないほど軽々と走り、どんな状況でも安定し、身のこなしが軽い。安心感を担保しながら、意のままに操れる走りを成立させた点を高く評価しました。

高橋 アキラ

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 6点
トヨタ MIRAI 4点

新しいダイナミック性能を持つアウトランダーPHEVのS-AWCは、これまでの概念を変える走行体験ができました。また運転操作ミスによる事故削減にも寄与する技術だと期待します。MIRAIも人間が不得手とする場面ではシステムがサポートするという考え方は「安全」の視点からも高評価でき、またPHEV、FCVも含め、技術を安全、環境に使っていることも考慮しました。

高山 正寛

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 8点
トヨタ MIRAI 1点
トヨタ アクア 1点

三菱アウトランダーPHEVに最高得点を入れた。PHEVとしての考えはこれまでを踏襲してきているが、より電動化を求められる今後の市場において、これまで積み重ねてきた技術は「熟成」と言っても良いほどの完成度、また大型化されたボディでありながらS-AWCやモーター出力の向上等により、こんなに気持ち良く電動領域で走れるのか、という驚きや快適性を向上させた部分も大きい。

竹岡 圭

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 6点
三菱 アウトランダー 3点
トヨタ ランドクルーザー 1点

アウトランダーPHEVは別途記したが、類まれなる世界に誇れる4WD性能技術と、有事の際はもちろん、カーライフを楽しむという面でも優れた外部への電源供給性能を。MIRAIは、燃料電池車としての性能もそうだが、アドバンストドライブのさらなる可能性への期待も込めて。ランドクルーザーは本来の生きて帰ってくるためのクルマとしての誕生の経緯感じさせる高い運動性能と、指紋認証等の新たなる取り組み等を評価させていただいた。

千葉 匠

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 7点
三菱 アウトランダー 3点

燃料電池のMIRAIは現状のインフラではまだ厳しいところがあるけれど、未来に向けて大きな期待がかかる。アウトランダーのPHEVシステムは現状のインフラにマッチしつつ、電動四駆の魅力を最大限に引き出す。どちらも意義深いが、ADASに視点を移すとMIRAIの先進性は圧倒的。開発者が想定するゴールはまだ先にあるようだが、そこに向けて一歩ずつ前進しながら商品を世に問う姿勢を大切に考えたいと思う。

テリー 伊藤

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント 2点
アウディ eトロン50 1点

・アウトランダーPHEVにはびっくりした。三菱がダイナミックシールドのデザインでやりたかったのはこれだったんだ、と確信した。走りが更にびっくり。運転のあまり上手くない私でも安心して雪道を走れそうだ。まさにSUVのランエボではないか。
・ゴルフ/ヴァリアントは偉い。8代目になってもキープコンセプトしながら新たな魅力を作りだしている。こんなこと出来そうで出来るものではない。

中谷 明彦

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

内燃機関と電動モーターを組み合わせた新時代に相応しいPHEVのパワートレインは益々完成度を高め、力強く、完璧なドライバビリティを実現。複雑なメカニズムながらユーザーフレンドリーなシステムとして完成させている。さらに独自の4輪駆動力配分とヨーコントロール制御はオンロードでもオフロードでも驚くほどにコントローラブルで曲がり易い。大型SUVでも「走りを諦めない」姿勢を示す4輪制御技術は突出していて、PHEVのパワートレイン同様に世界をリードしている。

西川 淳

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 3点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 2点

この投票で表現したかったことは、日本の自動車産業には次世代にむけてすでに様々なソリューションの用意があり、ユーザーのチョイスに任されているということ。燃料電池、プラグインハイブリッド、レンジエクステンダー、そして点入れていないけれどもEV(MX30)と、今望みうる全てを”買うことができる”幸せを、このリストから改めて実感した。

西村 直人

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

燃料電池は小さな発電所。重量32kgで体積29Lと極小ですが2.0Lエンジン並の174PSを発生。計1,000㎞の試乗では水素1kgあたり130㎞走ったので9.3円/㎞。MIRAIの走行コストはハイオクガソリン(試乗時の156円/Lで計算)で16.8㎞/L走るICE車両と同一。ただしMIRAIは走行時のCO2排出量ゼロ(ICEの場合は138.1 g-CO2/km排出。試乗時の燃料価格で計算)。自動化レベル3を見据えた冗長性設計をもつAdvanced Driveも推挙理由です。

萩原 秀輝

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

MIRAIのプラットフォームは、TNGAに基づきクラウンが採用するGA-Lから派生。そのため、駆動方式は初代のFFからFRに変更されました。水素タンクはセンタートンネル内に縦置き、駆動用モーターの前後に横置きで計3本搭載し室内スペースを拡大しつつ航続距離は約850kmと大幅に伸びています。必須課題だった走りの質感は、クラウンどころかレクサスLSのレベルに到達。とくに、ボディの吸遮音性が向上しFCEVの価値を最大限に引き出す異次元感覚の静粛性を実現したことを評価しました。

橋本 洋平

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ MIRAI 3点

三菱が長年続けてきたS-AWCの技術をとことん突き詰め、フィードフォワード制御によってあの巨体なSUVをしっかりと曲げて行くことに驚きを感じました。こんな走りを体験したSUVは初めてです。PHEVということで重量もそれなりですが、それを全く感じさせない動き、そしてモータードライブならではの反応の良さがあったからこそ達成できた世界でしょう。もはやSUVであることを忘れてしまいそうな旋回は、あらゆる路面で役立つでしょうし、タイヤのライフも伸びるといったメリットがあると感じました。

ピーター ライオン

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

新アウトランダーの2モーター4WDのPHEVシステムの効率がかなり上がったこと、EV走行距離が87kmに達したことを高く評価。また、一般家庭約12日分の電力供給が可能であるところも誉めたい。一方、2代目MIRAIのFRになったことで走りが快適になったこと、航続距離がグーンと伸びたこと、それに水素タンク、モーターとバッテリーのレイアウトの画期的な良さを高く評価。

藤島 知子

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

三菱が培ってきた電動化技術、四輪制御技術、車両運動性能、災害時における外部給電機能など、高次元で実現してみせた一台。PHEVながら3列シートを実現したパッケージは多人数乗車や荷物の積載性など、多用途性を両立させている。世界的に電動化が進む潮流の中、冒険に繰り出す意欲をかきたて、三菱ならではの技術を活かした魅力溢れる一台に映った。

松田 秀士

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
トヨタ MIRAI 3点

PHEVという、現在考えられる最良の環境型メカニズムを持ちながら、三菱が内燃機関の頃から蓄積してきたAWD技術をさらに高い次元で進化させている。それによるハンドリングの幅の広さは大きく、楽しさとアクティブな安全性をも兼ね備える。ボディや乗り心地、静粛性も先代以上に大きく進化している。乗って触って、単純に欲しくなるクルマだ。これがアウトランダーPHEVに高得点を配した理由だ。

松任谷 正隆

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 10点

イヤーカーの欄と被ってしまいますが、まず、FCVの技術をここまで煮詰め、2世代に渡って細かい技術を積み上げ、精度を上げて、ここまでの車を作り上げたということが素晴らしいと思いました。テクノロジー賞は他に考えつきません。

まるも 亜希子

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 5点
トヨタ MIRAI 3点
トヨタ ランドクルーザー 2点

三菱が培ってきた電動化技術と四輪制御技術が実現した、力強く丁寧な走りと、先回りして走行性能を高める制御、より遠くまで行ける航続距離。思い通りのハンドリング、高いコーナリング性能、あらゆる天候や路面に応じた最適な走りが堪能できるSUVに仕上げたテクノロジーは素晴らしいと感じました。

御堀 直嗣

ブランド モデル 点数
トヨタ アクア 10点

従来より出力が約2倍となるバイポーラ型ニッケル水素バッテリーの新採用により、トヨタのハイブリッドシステムに新たな価値をもたらした。

森口 将之

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 5点

MIRAIは前輪駆動から後輪駆動への転換、センタートンネルへの水素タンク搭載などパッケージングをゼロから見直し、燃料電池自動車という枠を外しても高水準のハンドリングや乗り心地を達成したところが素晴らしい。アウトランダーPHEV はパワートレインのレイアウトは従来どおりだが、新世代プラットフォームの採用により3列シートを実現し、走り味は上質になるなど、プラグインハイブリッド車のベンチマークとしての自負が感じられるエンジニアリングを評価した。

諸星 陽一

ブランド モデル 点数
三菱 エクリプス クロスPHEV 10点

環境問題を考えればEVのように移動体から排出される二酸化炭素がゼロなモビリティは理想である。しかし、現在はその過程である。そうしたことを考えたときに航続距離が長いPHVは、現代社会との親和性が高い。80kmを超えるEV走行可能距離なら普段の通勤はEVで、休日のレジャーはPHVでという使い方が可能だ。EV充電器、水素ステーションの整備が完了するまでの環境維持の担い手としてPHVの役割は大きいと考え、アウトランダーPHEVを選んだ。

山内 一典

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 5点
メルセデス・ベンツ Cクラス 5点

いずれEVにシフトしていくとしても現実的な解はハイブリッド。12日間分の家庭用電源の供給基地としても機能するアウトランダーは魅力的だ。
「クルマのガジェット化」は、全世界で進行中で、まるでiPhoneを新型に買い替えるような動機付けでクルマを買い替える、というユーザーは今後も増え続けるだろう。Cクラスに搭載されているカーナビは、車載カメラ映像+ARの組み合わせだが、これがHUDに合成されるようになれば、クルマがiPhone同様の情報デバイスとして機能するだろう。

山田 弘樹

ブランド モデル 点数
ホンダ ヴェゼル 8点
三菱 アウトランダー 2点

プロペラシャフトを介してモーター出力を後輪へと伝えるホンダe:HEVと4WDの組み合わせは、まさにコロンブスの卵といえる発想のシンプルさ。かつそのリニアリティと走安性の高さは、ヴェゼルにBセグコンパクトSUVらしからぬ質感の高さをもたらしました。アウトランダーPHEVのS-AWCは、まだまだ精査の必要はあるものの、4輪制御の緻密さに三菱の高い技術力を確認し、SUVの未来に可能性の広がりを感じました。

山本 シンヤ

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 10点

三菱が長年技術を積み重ねてきた「電動化技術」&「四輪駆動制御技術」と、基本素性を高めたハード(=新プラットフォームなど)の組み合わせにより、クルマとして飛躍的なレベルアップを実現。電動化=エコに留まらず、意のままの走り/ドライビングプレジャーの追求にも活用されるなど、まさに「技術がクルマを大きく変えた」と言う点を高く評価しました。

吉田 由美

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 5点
三菱 アウトランダー 3点
メルセデス・ベンツ Sクラス 2点

水素を使った燃料電池車の可能性と水素の可能性を未来につなげた「新型MIRAI 」。全方位に進化させ、航続距離も850㎞にアップ。しかもエクステリアデザインも一新され、スタイリッシュに大変身。さらにレクサスのフラッグシップモデル「LS」のハイブリッドモデルに搭載する最新の高度運転技術「Advanced Drive」をトヨタブランドでは最初に「新型MIRAI 」に搭載し、トヨタのフラッグシップモデルの風格が感じられます。

渡辺 陽一郎

ブランド モデル 点数
トヨタ MIRAI 8点
三菱 アウトランダー 2点

技術的な注目度はMIRAIが圧倒的に高い。大量生産される燃料電池車で、現行型はクルマ造りを大幅に見直した。後輪駆動になり、主要な高圧水素タンクを前後輪の間に位置する床下に搭載したから、低重心になって走行安定性と乗り心地も優れている。静粛性を含めて、MIRAI独自の上質な走りを味わえる。G・Aパッケージの価格は735万円で、117万3000円の補助金を差し引くと、実質約618万円で手に入る。2.5Lのハイブリッドを搭載するクラウンの上級グレードと同程度だ。

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