日本カー・オブ・ザ・イヤー記録

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第42回 2021 – 2022 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー

2021 - 2022 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー

シボレー コルベット

ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社

青山 尚暉

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 8点
シボレー コルベット 2点

まずはGR86、BRZの新型を世に出した比較的手頃なスポーツカーを存続させるトヨタとスバルの心意気、勇気に拍手を送りたい。両車の走りのキャラクターの作り分けは見事で、エンジン排気量アップによる動力性能向上は多くの先代ファンの願望で、もはや十分以上。走りも歳を重ねた先代ユーザーの期待に応え、満足させる仕上がり。初のミッドシップレイアウトを採用した8代目コルベットは圧巻のパフォーマンスに対して扱いやすさ、走りやすさは想像をはるかに超える。価格に対するパフォーマンスも抜群と思える。

安東 弘樹

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 5点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点
トヨタ ランドクルーザー 2点

まずコルベット。これに異論を挟む人はいないでしょう。502ps/637Nmを発生する6153ccV8エンジンに8速DCT。0-60mph加速は3秒以下。そして魂を揺さぶるV8の咆哮。全方位で洗練されたものの本能で乗るスポーツカー。一方、M4を含むBMW4シリーズは理性で乗るスポーツカー。クールで速いが過度にアピールはしない。M4コンペティションは510ps、0-100km/h加速3.5秒。性能は近いが両車の違いが面白い。ランクルは勿論、オフロードのパフォーマンスに対して。

飯田 裕子

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 4点
シボレー コルベット 4点
マツダ MX-30 EV MODEL 2点

GR86/スバルBRZは決して安価とは言わないまでも、高性能高価格なスポーツカーとは一線を画すモデルであり、それでいて多くのスポーツドライビングファンを満足させるパフォーマンスを進化。日本を代表するスポーツカー。シボレーコルベットは高性能ぶりを高バランスさせ、ハンドリングのしやすさの洗練ぶりは本年度ナンバー1モデルと言いたい。マツダMX-30EVは同社のユニークな技術「G-ベクタリングコントロール(GVC)プラス」が他車では得られぬ優れたコーナリング性能を発揮。

石井 昌道

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 7点
シボレー コルベット 2点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 1点

86/BRZはアフォーダブルにして本格的なFRスポーツというだけでも存在価値があるが、2代目は完成度の高さに驚かされた。両車にそれぞれの個性があり、協調と競争が上手く機能している。コルベットは圧倒的なハイパフォーマンスを誇りながらドライバーに自信を持たせてくれる素直な操縦性に目を見張った。M4はそれとは異なり、ドライバーにある程度のスキルを要求してくるが、そこにヒリヒリとした緊張感があって刺激的だ。

石川 真禧照

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

EVの圧倒的な加速はこれからも楽しめる。でもV8、6.2L自然吸気の豪快さはこのクルマで最後だと思う。

今井 優杏

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 6点
シボレー コルベット 4点

ライトウェイトとハイパフォーマンスと、ベクトルの方向は違うものの、ハンドルを握ったときにドライバーを全開の笑顔にする着地点は同じ位置にあるような気がして、配点を迷いました。価格的にも優れているという点でGR86・BRZにより多い点を投じます。

ウナ丼/宇並 哲也

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 5点

GR86/BRZは「自分も使いこなせる」と思わせるセッティングや演出が最高。ステアリング、ペダルは少し触っても明確に反応があって、でもオンかオフかの極端じゃないから運転に飽きがこない。動きや音は派手だけど、ドライバーはずっと「次はこうやったらどう動くかな?」と頭脳ゲームをし続けてる面白さ。
ノートはハンドリングがいい。ぬるぬると気持ちいいステアリングを切る。タイヤはねっとりとどこまでも路面に張り付いて離れない感覚。4駆版は遠くにアテーサが見える味わい。

太田 哲也

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

高出力車であるが、今回からミドシップとなったこともあってトラクション性が向上し、安心してアクセルを踏むことができる。見掛け倒しでなく、スポーツ走行においてもきっちり対応するように作られている。そして何よりも日常ユースで居住性、乗降性が極めて高いことに良い意味で驚いた。また車格やパフォーマンスに対して安価でもある。

大谷 達也

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 5点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 4点
プジョー 3008 GT HYBRID4 1点

環境問題を無視するわけにはいかないが、純粋に運転を楽しめるスポーツカーにはいつの時代にも残っていて欲しいもの。シボレー・コルヴェットには、ハイブリッドに代表される目立った環境技術は投入されていないものの、スーパースポーツカー並みの性能を手軽に楽しめる可能性を示した。GR86/スバルBRZも、動力性能という意味でのパフォーマンスは高くないが、ハンドリング性能は素晴らしい。プジョー3008 GT HYBRID4は環境技術とパフォーマンスが両立できることを示した好例。

岡崎 五朗

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 4点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 3点
トヨタ ランドクルーザー 3点

コルベットは大排気量自然吸気エンジンの魅力に、86&BRZはブランドごとの味付けの妙とさらに磨きがかかった走りに、ランドクルーザーは世界でもっともタフなクルマならではの絶大な安心感に。

岡本 幸一郎

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 3点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 2点

手頃なサイズと価格で適度なパワーを持ったFR車として、操る楽しさを満喫できる、スポーツカーとしての本質的な魅力を身につけたGR86/BRZにもっとも多く配点したく思います。こうしたクルマがこのご時世に存在し、ちゃんと進化して出てきてくれたことを喜ばしく思います。むろん絶対的な性能の高さでは、コルベットや4シリーズといった海外勢にはぜんぜんかなわないわけですが、本部門賞の本来の意味を考えたときに、より評価すべきはGR86/BRZのほうではないかと思い、このように配点しました。

小沢 コージ

ブランド モデル 点数
三菱 アウトランダー 7点
シボレー コルベット 3点

電動SUVとして見た場合の絶対的加速性能はほどほど。だが、それを自由自在に使えるようにし、安心と安全と両立した部分が物凄い。前後電動トルク配分がここまで大型車を操り易くするとは思ってもみなかった。驚愕の電動4WD技術。遂にミッドシップ化したコルベットの扱い易さとパワフルさの両立も物凄く、コストパフォーマンスにも驚かされた

片岡 英明

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 7点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 3点

電動化が叫ばれている中、純ICEの最後になるかもしれないシボレー・コルベットは、刺激と楽しさに満ちていた。新世代の6.2ℓV型8気筒エンジンは大排気量、自然吸気OHVエンジンの魅力を再確認させ、ドライバーをいい気分にさせてくれる。また、洗練度の高い8速デュアルクラッチのトランスミッションも好印象だ。ハンドリングの気持ちよさも高く評価できる。トヨタ86とスバルBRZは操る楽しさに磨きがかけられ、エンジンも余裕を増した。理屈抜きで運転するのが楽しい。

桂 伸一

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 5点

排気量拡大でリアルスポーツカーに変貌した事を評価する(86/BRZ)。
開発陣長年の夢だったミドシップ化を8代目にして達成。ボディ、シャシー、サスペンション、居住空間と荷室の確保など、レイアウト的に難しい課題を克服した上で、V8のエンジンパフォーマンスを存分に引き出せる操縦性能の高さを評価する(コルベット)。

金子 浩久

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 7点
シボレー コルベット 3点

GR86/SUBARU BRZのワインディングロードでの走行パフォーマンスを高く評価します。排気量を増加させたエンジンによる加速性能と洗練度を増した足回りの挙動などが印象的です。
フルモデルチェンジしたシボレー・コルベットは“同じなのは名前だけ”というくらい変わりました。キャラクターまで変わっていそうな商品性の高さがどれだけ受け入れられるのか注目し続けたいです。

河口 まなぶ

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

伝統のFRを捨てミッドシップを採用したことで、これまでも高かった運動性能が飛躍的に向上したことにも驚くが、それ以上に驚きなのは快適性が圧倒的なことで、世にあまたあるスーパースポーツとは一線を画す乗り心地の良さを両立したことはまさに「パフォーマンス」の高さ他ならない。そこに満点を投じました。

川島 茂夫

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 3点
三菱 アウトランダー 2点

パフォーマンスを直截に評価すればコルベットですが、「凄い」が標準のスーパーカーでもあり、速いのも当たり前。ただ、さすがに価格も性能も一般性が低すぎると思えます。もう一車、アウトランダーPHEVはSUVを思わせぬハンドリングを評価します。最も高い配点をしたGR86&BRZは本格スポーツとしては性能も価格も手頃であり、新エンジンの導入でツーリングクーペとしての性能も向上。そこに加えてGR86とBRZで走りのキャラを変更しているのもマニア心を擽ります。

河村 康彦

ブランド モデル 点数
トヨタ ランドクルーザー 5点
シボレー コルベット 5点

●ランドクルーザー:地球上に存在するあらゆる路面上でこれ以上はないと思われる高い踏破性を、際立って高い快適性と両立させた驚きのオールラウンド性に対して。●コルベット:積年の思いであったミッドシップ化に取り組み、初めての経験にもかかわらず強大なエンジンと破綻なくバランスさせた技術力に対して。二分の配点を与えました。

木下 隆之

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 7点
トヨタ ランドクルーザー 2点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 1点

目の醒めるような圧倒的な動力性能を高く評価しました。

日下部 保雄

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 7点
シボレー コルベット 3点

86/BRZはブラッシュアップされたデザイン、ハンドリングとパワーのバランス、スポーツカーをコントロールするわかりやすい楽しさを持つ。またトヨタとスバルで味付けを変えるなどユーザーの選択肢を増やした点も注目した。
コルベットはミッドシップにNA6Lエンジンを搭載し、素晴らしいパフォーマンスとスポーツカーの夢を与えてくれた点。

九島 辰也

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 6点
トヨタ ランドクルーザー 2点
シボレー コルベット 2点

EV化が進む2021年に自然吸気エンジンの軽快な走りを楽しませてくれるクルマ好きにとっては希少なモデルです。しかも、2モデルそれぞれに個性があるという思った以上に手の込んだ仕上がりには驚くばかり。好みで選べる贅沢さを感じました。

工藤 貴宏

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 7点
シボレー コルベット 2点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 1点

ドライバーとの一体感が高く、思い通りに心地よく走れる。ついにここまで来たか。「GR86/SUBARU BRZ」のコーナリング能力とドライバビリティの高さに感動しました。4シリーズ(なかでも「M4」)やコルベットはシャープなハンドリングや刺激的なエンジンが五感に刺さります。今のうちにエンジンを楽しんでおこうという人にとって、こんなに魅力的な選択肢はないでしょう。

国沢 光宏

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 5点

少し古い表現ですが、86/BRZは日本の航空機のようにマヌーバビリティを重視した美学を持つ。対してコルベットを見ると一撃離脱のアメリカ的なコンセプト。どちらも素晴らしいと思い、甲乙付け難かったです。

五味 康隆

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 1点

コルベットのフロントミッドシップからリアミッドシップパケージに変更しハンドリングを中心に運動性能を高めてきたことに加えて、大排気量の自然吸気エンジンを熟成させて気持ちよさとコントロール性を両立させてきたことを評価したしました。

こもだ きよし

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

長いコルベットの歴史の中で初めてミッドシップになり、本格的な走りを求める層にも刺激的なアピールができるようになった。V型8気筒6.2Lエンジンによって369kW(502ps)、637Nm、最高速312km/h、0-97km/h加速2.9秒を叩き出す。それも最近では珍しい2輪駆動でのパフォーマンスだからドライバーは刺激的なドライビングを楽しめる。

斎藤 聡

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

502馬力・637Nmを発揮する6.2L・V8エンジンをミッドシップにして登場したコルベットのパフォーマンスに圧倒されました。大排気量大パワー大トルクの速さはもちろんのこと、ミッドシップでいながら驚くほど前輪の接地感が高くまたステアリング操作に対する精度が高く、また限界領域のコントロール性も秀逸です。また、性能に比して価格はバーゲンプライスと言っていいと思います。

斎藤 慎輔

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 8点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 2点

シボレー・コルベットは、FRからミッドシップという大変換を遂げながら、強烈でいて高い官能性を兼ね備えた動力性能、ミッドシップならではのトラクション性能と自然吸気エンジンならではの緻密なアクセルワークを活かせる軽快かつ正確なハンドリング、なおかつ日常域でも心地よいドライブフィールを提供するなど、驚くほどの完成度の高さでした。GR86/スバルBRZは、この時代に、純内燃機関によるコンパクトFRスポーツを、しかも2車違う走りのキャラクターで送り出してくれたことに何より感謝です。

佐藤 久実

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 4点

369kW/637Nmのパワー&トルクにより、最高速312km/hにも達する。
コルベット史上初となるミッドシップレイアウトとしたことで、圧倒的なトラクション性能と、従来に比べ限界域でのハンドリングも向上している。ドライブモードにより、一般道からサーキットまで楽しめるスーパースポーツカーは、2021-2022を代表するパフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーに相応しい。

佐野 弘宗

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

高性能ミドシップを一般ドライバーにも安全に扱いやすいものに仕立てるのが簡単でないことは、歴代の市販ミドシップの例を見ても明らかですが、シボレー・コルベットは同社初のミドシップでありながら、見事に完成された安心感の高い走行性能をもっています。また、1500万円前後という価格は絶対的には高価でも、欧州の3000万円級のスーパーカーにも劣らない性能と存在感と品質と考慮すれば、驚くほどの買い得価格と評価すべきと思います。

塩見 智

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 5点

乗り遅れまい、あるいは生き残ろうと無理やり電気アシストを絡めたハイパフォーマンスカーを世に問い、ものの見事に失敗する例も見られるなか、ノー電気アシストの大排気量V8OHVでいけるところまでいこうと決めたのが、メーカーとしては最も電化に積極的なGMなのが面白い。この胆力こそ、正解のはっきりしない時代を生き抜くのに必要なことなのかもしれない。排気量や価格は違えど86/BRZもやってることは同じ。新しさはないが、パフォーマンスに新しいも古いもない。

島崎 七生人

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 3点
トヨタ ランドクルーザー 2点

GR86/BRZは、走りのマニアだけでなく「ちょっとスポーツカーに乗ってみようか」と思ったライトユーザー(?)でも乗りこなせる懐の深さがある。コルベットは、あの姿がコルベットかどうか?の思いはあるが、アメリカンスポーツらしい、人肌に合った走りが実現されている。ランドクルーザーは、アプローチ/デパーチャアングルが80以来不変であるなど、陸の王者として、ブレずに走行性能を追求し続けている。

島下 泰久

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 5点

新型シボレー コルベットの低重心のV8 OHVユニットのメリットが活きたミッドシップらしからぬコントローラブルな操縦性に唸らされました。大排気量自然吸気エンジンの豪快な吹け上がり含めて、思う存分走りに没頭できるクルマであると評価します。GR86/スバルBRZは、従来より格段に洗練されながらも、身近で手軽な感じを失わない、幅広い層が楽しめるであろういい按配の走りっぷりを高く評価します

嶋田 智之

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 4点

ブランド初となるミドシップの市販スーパースポーツカーでありながら、パフォーマンスの面でも乗り味の面でも何ひとつ不満が感じられないどころか喜びばかりを感じさせられてしまうレベルにあること。そしてイタリアのライバル達の1/2あるいは1/3近い価格設定であること。新型コルベットは驚きと感激に満ちている。あえてこの時代に大排気量の自然吸気エンジンをミドに積んだスポーツカーを送り出してくれた英断にも拍手を贈りたい。

清水 和夫

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 2点
日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 2点

GR86・BRZは二代目であるが、プラットフォームとエンジンが新設計され、そのパフォーマンスは驚きだ。また、ノートオーラに設定されたNISMOバージョンは驚きだ。R32GTRのソウルを感じるほど、意のままに走れたし、300Nmというトルクも驚きだ。だが、真打はコルベット。オーバー600馬力のミッドスポーツはスーパーカーだが、その価格はとても安価。コストパフォーマンスでは世界一だろう。

鈴木 直也

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 8点
シボレー コルベット 2点

何はなくともCO2削減というこのご時世、パフォーマンスカーの新車企画を通すだけでも容易じゃないのに、さらに「リーズナブルな価格で」という条件まで付いている。まったく、担当者の苦労が偲ばれる。86/BRZには「よくぞ造ってくれました」という感謝の気持ちしかない。
個人的には、前モデルで感じていた「あと50Nmあればなぁ」というトルク不足が解消されているのがツボ。コントロール性がだんぜん向上し、操る楽しさに溢れたクルマに成長しているのが頼もしい。

瀬在 仁志

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 10点

同じラインで生産されるFRモデルながら、GR86とスバルBRZは軽快なハンドリングと安定指向の乗り味に分かれるなど、走りの楽しさを両極から選ぶことが出来る。剛性感が向上したシャシ性能と2.4リッター化により、異なる乗り味を追求することが出来、基本性能の高さが全てを担保してくれている。この基本性能の高さと乗り味の違いを可能にしてくれていることこそが、ハイパフォーマンスの証明である。FRモデルの走りの楽しさを存分に演出してくれた両メーカーの開発陣と共に、これを評価した。

世良 耕太

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 7点
シボレー コルベット 2点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 1点

GR86、SUBARU BRZとも、プリミティブな味わいを残しながら、意のままのドライビングを楽しむ道具、もしくは相棒としての成長を感じました。ボディ剛性の向上が効いているのでしょう。GR86はAE86を源流とする「86」の味を秘伝のたれのように受け継ぎつつ、ドライバーの操作に即応するレスポンスの高さが身上。一方、BRZは相対的にはジェントル。だけれども、ひとたび鞭をくれると牙をむき出しにしてドライバーを鼓舞する。キャラクターの作り分けが見事です。

高橋 アキラ

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 10点

クルマをドライブする楽しみが増すモデル。高価格帯の車両であれば納得するパフォーマンスを、比較的購入しやすい価格で提供されたことも嬉しい。FRのピュアスポーツカーを日本のカーメーカーが造ったことも誇らしく、また同じ骨格、パワートレーンを使いながらも違った個性を与えたことも興味深い一台。今後の協業成果にも期待が膨らんでいくモデルです。

高山 正寛

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点
シボレー コルベット 2点

GR86/SUBARU BRZに最高得点を入れた。最大の理由は開発担当者の口から度々出ていた「アフォーダブル(手頃な)」という言葉に集約される。手に届く価格でありながら両車の異なる乗り味、これにトランスミッションの違いで4通りの中から選ぶことができる点は贅沢な悩みと言えるもの。「限界は高く、敷居は低く」。自分のような世代がもう一度スポーツカーを楽しみたい、という気持ちにさせてくれる回春剤のような魅力的なクルマである。

竹岡 圭

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 6点
シボレー コルベット 4点

メーカーを超えたGR86・BRZの兄弟車種の開発には、初代登場時も感動させられたが、さらに2世代目も送り出してきてくれたことにまずは感謝、その英断にエールを送りたい。しかも今回は両車の性格がかなり明確に分けられていて、選ぶ楽しみ乗る楽しみ、手が届きやすい価格帯で併せ持っているのは素晴らしい。歴史あるコルベットがミッドシップレイアウトとなり、純粋にスポーツカーとしての魅力が増していることには、驚きと感動をいただいた。インテリアデザインのコクピットレイアウトの斬新さも楽しい。

千葉 匠

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

1977年のコンセプトカー、エアロベットはミッドシップだった。コルベットの開発陣にとって、ミッドシップ化は積年の夢。それが8代目にして、ついに実現したことを嬉しく思う。そして、アメリカン・マッスルカーの既成概念を破る洗練性。踏んで速いのは当然として、ゆっくり・のんびり走るときの快適さや操舵の正確さに驚かされた。意外にも、日常ユースに使える「シビライズされたパフォーマンスカー」なのである。

テリー 伊藤

ブランド モデル 点数
トヨタ ランドクルーザー 4点
トヨタ MIRAI 3点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点

・ランクルは凄い!低速ではユサユサ感を感じたが、40km/h辺りから路面に吸い付くように走り出す。安心できる。これなら悪路でも楽しいに決まっている。トヨタが満を持して発表しただけのことはある。素晴らしかった。
・BMW4シリーズMは1000万円超えの高級車だが、この走りを体感すればこの価格も安いと感じてします。BMWマジックは何なのだろう。世界中にBMW信者がいることがよく理解できる。
・MIRAIの走りは異次元だ。こんなに環境に良い車なのに、走りは強烈。ここがたまらない。

中谷 明彦

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

6.2リッターV型8気筒OHV自然吸気直噴エンジンのパンチある吹け上がりレスポンスと高回転でのハイパワー特性にはただただ驚かされ感動すら覚える。それをミドシップに搭載しドライサンプで低重心化。DCTトランスミッションの完璧な制御と共に走りの本質を理論的に極め、高次元のハンドリングに仕上げた。自動車工学を知り尽くした伝統のあるメーカーだからこそ可能なハイパフォーマンスを存分に示している。

西川 淳

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 7点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 3点

伝統の殻をかち割ってミドシップ化したコルベット。筋にのっとってFRを極めようとした86&BRZ。いずれのモデルからもクルマ独自の味(クセ)に頼らず、ピュアにドライビングファンを追求するという、これまであるようでなかった境地に”大量生産車”として達した。特にコルベットはミドシップ化によって将来性も手に入れている。

西村 直人

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

往年の味が薄いとの声もあるようですが、“とてつもないパフォーマンスを発揮するな~”と試乗中、感心しきりでした。4速40㎞/hあたりを超えると後ろでパコッって小さく囁き気筒休止が働いてV4エンジンになりますが、その効果は絶大。200km走行して12.1km/Lとにわかに信じがたい数値を記録。車幅が広くて(1940㎜)駐車環境を選びますし、排気量6.2Lなので自動車税(111,000円)は高価ですが「これぞ内燃機関!」という走りは、2021年に記念すべきパフォーマンスです。

萩原 秀輝

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 6点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 2点
シボレー コルベット 2点

86/BRZは、従来型と比べ2世代分くらいは進化。高剛性ボディを得て走りの質感が向上し、ステアリングの切れ味やサスペンションの動きがスムーズそのものです。新開発のエンジンは演出が巧みで、トルクの盛り上がり感とパワーの伸び感をサウンドの変化により際立たせます。そのため、スポーツカーとして重要なドライバーの要求をクルマが忠実に再現してくれている実感が増します。こうした特長を評価し高配点しました。コルベットと4シリーズも、86/BRZと同様の特長を備えています。

橋本 洋平

ブランド モデル 点数
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 7点
シボレー コルベット 3点

M4の滑らかかつ力強い加速を示す直列6気筒エンジンは、静かに走っている時もアクセルをグッと踏み込んだ時も、いずれも感動できる走りが展開されていると感じました。また、サーキットで510ps、650Nmを解放すれば、リアタイヤを即座に破綻させてしまいそうな暴力的な一面も。そこをねじ伏せて走れた時の歓びといったら……。超ハイパワーながらもクルマを操る愉しみが凝縮されていたことを評価したいと思います。

ピーター ライオン

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 4点

旧型車のFRがミッドシップV8に変わったことが全く新しいコルベットを可能にしたところを高く評価する。8万ドルぐらいのスーパーカーを実現させたところも画期的。それに、アメリカ以外の国々にアピールするために、右ハンドル仕様も作ってくれた事実も誉めたい。でも、何よりもそのV8の音と振動、そのミッドシップのハンドリングの鋭さにエールを送りたい! 一方、トヨタとスバルが共同開発で作ったGR86/BRZの走りが抜群で手頃な価格で買えることを高く評価!

藤島 知子

ブランド モデル 点数
トヨタ ランドクルーザー 5点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 2点

道なき悪路を突き進み、命を運ぶクルマとしての使命を全うするため、自らの哲学を貫いて一新されたランドクルーザー。モダンで上質さが増した内外装、運転支援機能を両立させるなど、現代に求められる価値も備わっている。86/BRZは後輪駆動、低重心パッケージを活かして、クルマを操る楽しさに目覚めさせてくれるスポーツカーとして評価。4シリーズは内燃機関のパワーユニットがもたらす、緻密で心躍らせるエンジンフィールと抜群の操縦性に痺れた。

松田 秀士

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 5点
シボレー コルベット 5点

パフォーマンスというとパワーと受け取られがちだが、ボクはハンドリングを含めたファントゥドライブだと考えている。そのことを鑑みると、この2台はほぼイーブンだと思う。コルベットはミットシップとなって大きく進化した。カーボンモノコックか?と思わせるほどの堅剛なボディー。アメリカンテイストはしっかりと残したトルクフルでレスポンスの良いエンジン。一方GR86/BRZはFRモデルのスポーツの楽しさを先代モデル以上にハンドリングを進化させ、クルマとしての価値が大きく向上した。

松任谷 正隆

ブランド モデル 点数
トヨタ ランドクルーザー 10点

過酷な条件で試すことは出来ないので、開発陣の言葉を信じるしかないのですが、例えば新しいデバイスを加えるにしても、異常が出たときのためのセーフティをしっかりと考えてある事ひとつ見ても、このクルマは使用条件の幅が圧倒的に広く設計されていることが伺えます。かつ快適、スポーティー、安全に進化し、これはパフォーマンスオブザイヤーにふさわしいと考えました。

まるも 亜希子

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 7点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 3点

コルベットの父と呼ばれたエンジニア、ダントフ氏の頃からの悲願だったミドシップ化を果たし、アメリカンマッスルカーの新時代の幕開けとして存分に心震わせてくれたコルベット。右ハンドル車が導入されたのも喜ばしいことです。音、振動、風、全身でエモーショナルを感じることができるスーパーカーであり、パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーにふさわしい1台だと思います。

御堀 直嗣

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

ミッドシップ化したことによる高性能化に止まらず、運転しやすく、車両感覚がつかみやすく、存分の動力性能を備え、その上で米国スポーツカーらしい伝統を継承し、存分に運転を楽しめる極上のスポーツカー

森口 将之

ブランド モデル 点数
トヨタ ランドクルーザー 5点
シボレー コルベット 5点

ランドクルーザーは世界中の道なき道を走破する、信頼性あふれるモビリティツールであるが、過酷なオフロード走行を考慮したメカニズムは、オンロードにおいても濃厚な感触を与えてくれる。コルベットは半世紀以上の歴史を持ちながら、フロントエンジンからミッドシップに変更する大変革を行った勇気に拍手したい。自然吸気の大排気量V8OHVという伝統はこれまでどおり。ダウンサイジングターボでは味わえない豪快な吹け上がりと迫力のサウンドは、何者にも変えがたい。

諸星 陽一

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

当初、コルベットがミッドシップになることに疑問を抱いた。しかし、乗ってみるとその疑問が間違いであることに気付いた。大切なのは駆動方式ではなく、目指すものなのだ。欧州勢をライバルに世界のレースで勝ちたいからミッドシップとした……なんともわかりやすい発想である。ロードカーとしての性能も高く、乗り心地を含めて高い快適性を誇る。約1200万円というスタート価格も、V8ミッドシップスポーツを考慮すれば素晴らしい。

山内 一典

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 10点

効率を求めた筒内噴射と、パワーを求めるポート噴射を組み合わせたエンジンは、今どきの「爪に火を灯す」ような内燃機関のエンジンとは、まったく異なる、色気のあるスポーツ体験を味合わせてくれる。
大排気量、マルチシリンダーのスーパーカーを除けば、抑揚のない、単調なコンバッションエンジンばかりになった現在、2.4リットル自然吸気で、ここまでハイパフォーマンスで、エモーショナルなクルマは貴重だ。

山田 弘樹

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 10点

その長い歴史のなかで初めてミドシップレイアウトを採用しながら、歴代随一といえる刺激的な走りを披露し、さらにスーパースポーツとしては破格のコストパフォーマンスをも実現したコルベットに、文句なく10点を捧げます。

山本 シンヤ

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 10点

世の中にスポーツカーはたくさんありますが、誰でもちょっと頑張れば手が届くアフォーダブルなFRスポーツとなると、世界広しと言えどもGR86/BRZのみ。本格的なスペックを備えながらも、初心者から上級者まで許容する懐の深さを持っており、まさに「みんなのスポーツカー」と言う点を高く評価しました。

吉田 由美

ブランド モデル 点数
シボレー コルベット 6点
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 3点
三菱 アウトランダー 1点

コルベット史上初のミッドシップエンジンレイアウトだったり、右ハンドルの仕様ができたりとトピックがたっぷりの「新型コルベット」。V型8気筒エンジンを搭載し、’これぞアメリカンスポーツカー’というルックスと期待を裏切らないダイナミックな走り。運転席と助手席の間のレイアウトも個性的で、なにより新型コルベットの存在感も抜群。そこにあるだけでわくわくさせてくれます。

渡辺 陽一郎

ブランド モデル 点数
トヨタ/SUBARU GR86/SUBARU BRZ 6点
シボレー コルベット 3点
BMW 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ) 1点

GR86はカーブでアクセルペダルを踏み増すと、即座に後輪を横滑りさせる傾向があり、少々玩具的だ。しかし下りカーブで危険を避ける時などは、後輪がしっかりと接地して不安定になりにくい。BRZが標準タイプで、GR86は積極的な挙動変化を楽しむ発展型に位置付けられる。新しい姉妹車関係を成立させた。コルベットは走行安定性や操舵感は欧州車風に上質で、エンジンにはアメリカ車のラフな味わいを持たせた。右ハンドルの設定も含めて選ぶ価値が高い。

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