選考結果

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第41回 2020 – 2021 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

2020 - 2021 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

アウディ e-tron Sportback

アウディ ジャパン株式会社

青山 尚暉

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 5点
アウディ e-tron Sportback 5点

新型レヴォーグは飛躍的に進化した動的質感に加え、アイサイトX、3D高精度地図データによるカーブや料金所での速度制御、ハンズオフドライブ、アクティブレーンチェンジアシストなど、自動運転に向けた新技術「ぶつからないクルマ」をさらに進化させた先進運転支援技術を身近にしてくれた点に感動した。アウディのe-tron Sportbackはアウディ流の革新性、先進性、知性を、緻密に、ダイナミックに表現した新時代のプレミアムピュアEV。現時点で、革新のアウディの未来への挑戦の集大成といえる1台。デジタルコックピット、シフター、バーチャルエクステリアミラーなどの機能も先進感にあふれている。

安東 弘樹

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 4点
アウディ e-tron Sportback 4点
ランドローバー ディフェンダー 2点

Honda eは、単にEVを作ったのではなく、あらゆるテクノロジーを駆使して「所有して満足できる」クルマにしたことに好感を覚えます。機能だけではなく安全面に考慮しつつ「遊び心」もある全面モニター。小型カメラによるサイドリアビューミラーを採用して空気抵抗を減らすだけではなく視認性やデザインにも寄与させる等、新しいテクノロジーを実際に使える機能として具現化したことを評価させていただきます。アウディe-tron Sportbackは、Honda eと同じく、違和感のないバーチャルミラーや数々のインフォテインメントシステム等、単なるEVではなく新しいモビリティを感じさせるさまざまな装備を限りなく本国と同等に使えるようローカライズさせていることも評価できます。そしてディフェンダーは、駆動系を総合的に電子的に制御し、あらゆる道を走破可能にしている(実際に試してはいませんが、辛口海外ジャーナリストの動画等を観て)「実用的な」テレインレスポンスⅡに畏敬の念を覚えます。

飯田 裕子

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 7点
スバル レヴォーグ 3点

「技術による先進」をうたうアウディらしいテクノロジーが詰まったEVが初めて登場したという実感を抱いた。オンロードからオフロードにいたる走破性を含め、EVで実現可能な性能をEVに向け開発された多くのテクノロジーによって実現している。特に後輪駆動ベースのe-quattro、重量配分50:50などはアウディとして新たなアプローチ。さまざまなシーンに応じてパフォーマンスを変化させることのできるアダプティブサスペンションによる制御とそれが生む走りには、新鮮な愉しさや快適、安心を感じることができた。スバルの新世代アイサイトの進化、さらなる先進運転支援を可能としたアイサイトX、そして、STI Sportに新採用となったドライブモードセレクトの既存の枠を超えた制御と発想にも、新型レヴォーグのテクノロジーの進化がうかがえた。

石井 昌道

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 10点

先進安全運転支援システムの本格普及に大いに貢献したアイサイト。価格の割に性能が高いというリーズナブルさが初期には注目されて人気を得たが、その後は他社の追い上げも激しく、当たり前の装備となっていくことで独自性や優位性は失われるのではないかといわれてきた。だが、新型レヴォーグに搭載されたアイサイトXは、センサーの追加、あるいは協調領域の拡大といった安易な性能向上およびコスト削減に走ることなく、独自に3D高精度地図データを採り入れることで、主にステアリング支援の高度化を果たし、ユーザーにとってありがたく現実的な超高度レベル2自動運転ともいうべき内容となった。自動車メーカーとしてはスモールプレーヤーながら、独自技術で存在感を高めていることに拍手を送りたい。

石川 真禧照

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 5点
プジョー 208/e-208 4点
ホンダ Honda e 1点

ドイツメーカーとしては後発の100%EVだが、クワトロ技術などを組み合わせたこれからの展開が楽しみ。

石川 芳雄

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

専用開発となったスモールEV専用プラットホームはリアモーターの後輪駆動。ステアリングのギヤ比やサスペンションの配置にも考慮してコミューターにとって重要な小回り性を向上させている点は注目です。5つのスクリーンを水平配置したインパネ、センター&サイドミラーのカメラ化、最先端のコネクティビティ、スマートフォンとの親和性の高さなど、これからのクルマが備えていくはずの機能をいち早く具現化している点にも感心しました。そうした経緯もあってか、コミューターとしては少々価格が高めなのは気になるところですが、一充電の航続距離を欲張らず、短時間でチャージできる点を重視しているあたりにも、EVの将来性が感じられました。

今井 優杏

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 8点
ホンダ Honda e 2点

やはり今年は電動化の第2波というか、ピュアEVの幕開けが来たかなという感覚がありました。中でもアウディのe-tron Sportbackは、あれだけの重量を軽やかに受け止めてクワトロを実現する、高い技術力に感激しました。デジタルミラー採用など、新しいチャレンジもイノベーティブです。シティコミューターとしてホンダらしいEVへのアプローチをしたHonda eもユニークです。電動化技術はもちろん、人とクルマをつなげるインターフェースの作り方も素晴らしいと思いました。

太田 哲也

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 4点
ホンダ Honda e 3点
アウディ e-tron Sportback 3点

地道な安全技術の熟成、サスペンションチューニングの熟成を評価。

大谷 達也

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 8点
スバル レヴォーグ 2点

EVの難しさは、これまでにないパワープラントを用いながら、そのブランドが持つ伝統やバリューをいかに表現するかにあると思います。その点、アウディのe-tron Sportbackは、同社ので伝統であるクワトロのキャラクターやハンドリングを受け継ぎつつ、極めて洗練されたEVに仕上げた点が高く評価できると思います。また、レヴォーグに搭載されたアイサイトXは、比較的低コストでありながら、ドライバーの負担低減と安全性向上に役立つ運転支援システムだと思いました。

岡崎 五朗

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 5点
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 4点
プジョー 208/e-208 1点

フルインナーフレーム構造による高剛性ボディ、滑らかかつ正確なデュアルピニオン式パワーステアリング、応答性の高い電動油圧ブレーキブースター、より性能を高めたステレオカメラなど、さまざまな技術を「人がどう感じるか」という観点に立って徹底的に煮詰め、「安全と愉しさ」というスバルのフィロソフィを強く感じさせる商品に昇華させている点を高く評価した。技術は実現したい目標を達成するための手段だが、不毛なスペック競争のように、時にそれ自体が目的化してしまうケースがある。その点、レヴォーグの技術は目的が明確で、かつその効果がユーザーメリットとしてしっかりと体感できる。まさに技術の王道、本物の技術である。ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリスは、GRヤリスを生産する「GRファクトリー」の革命的生産技術に対して。208/e-208は、内燃機関とEVの共用プラットフォームとすることでコスト低減を図りつつ十分なバッテリー搭載スペースを確保した点を評価した。

岡本 幸一郎

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 5点
アウディ e-tron Sportback 3点
ニッサン キックス 2点

予防安全に関わる先進運転支援と電動駆動化がますます重要度を増す中、今年も既存の技術に高度なテクノロジーを盛り込んだ注目に値するものがいくつか出てきました。カーブ前速度制御やアクティブレーンチェンジアシスト、渋滞時ハンズオフアシストなどの新機能を搭載し、リアルワールドでの安心感をより高めてくれる最新のアイサイトXは画期的です。これを搭載したレヴォーグを評価します。また、アウディ初のフルBEVであるe-tron Sportbackの洗練された走りや巧みなヒートマネージメント技術等は、現時点で世にあるEVの勢力図を書き換えるほどのインパクトがありました。

小沢 コージ

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 5点
アウディ e-tron Sportback 5点

日本車ならではの非大容量バッテリーEVとして独自のキュートデザイン、スポーティで小回りの効く走り、今までにないデジタルコクピットでありコネクティッド性能を備えたHonda e。日本におけるデリバリー台数の少なさや、世界のEV界の潮流を変えるほどの勢いを持たないのは残念だが、一応のメッセージは残した。かたやプレミアムEVの潮流たる大容量バッテリーEVとして、アウディらしい上質さ、静粛性を提案したe-tron Sportbackの出来もものすごい。

片岡 英明

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 5点
アウディ e-tron Sportback 3点
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 2点

ホンダeは世界で初めてサイドカメラミラーを標準装備し、ダッシュボードには5つのスクリーンをはめ込むなど、今までにない大胆な試みに惹かれた。アプリをダウンロードすれば壁紙を変えられるし、疑似体験も楽しめる。エンターテインメント性の高さに加え、コネクティッド機能が充実しているのも新しい感覚だ。常時インターネットに接続され、ホンダパーソナルアシストはクラウドAIによる音声認識と情報提供も可能にした。また、スマートフォンをキーの代わりにすることができるのも新鮮な感覚だ。走行中だけでなく止まっていても楽しいのは、今までにない魅力といえる。アウディのe-tron Sportbackeは、モーター+4輪駆動の先進感に加え、2段のタッチ式ディスプレイやバーチャルエクステリアミラー、電子制御エアサスペンションなど、見どころ満載である。ヤリスは、絶妙な制御による驚異的な燃費性能とGRヤリスの4輪制御技術、精緻な3気筒直噴ターボエンジンの仕上がりなどを高く評価した。

桂 伸一

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

プレミアムなアウディが送り出したフルBEVの魅力は、静寂な走行性と、クワトロ技術をモーターに代えることで叶う、極めて質の高い操縦安定性に尽きる。

金子 浩久

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

街乗りEVとして想定したコンセプトの明快さと、その通りに商品化できた完成度の高さを評価。“CASE”と巷間で呼ばれている課題すべてに対応できている点も評価する。優れたコネクティビティを始めとして、他モデルへの波及も期待したい。

河口 まなぶ

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 10点

新型レヴォーグに搭載された運転支援システム・アイサイトXは、世界的に見ても最先端の制御を行う運転支援技術を極めて安価にユーザーへと提供した。特にフル液晶のメーター内に分かりやすく表示される作動状況や、加減速や操舵の的確さは人間の操作に近い感覚。加えて自動レーンチェンジ等では、周りのクルマの速度に合わせて車線変更するなど知的な運転支援といえる。当然ハンズオフ機能も評価点だが、交差点での出会い頭の衝突を回避・軽減、右折時の対向車や歩行者への作動など多岐に渡り安心・安全を提供する点も高評価の理由だ。しかも、これを35万円程度で実現しているが、実際にはナビゲーションシステム代も含まれた金額であり、実質10万円以下で提供していることになる。これほどの技術をこの価格で実現したコスパの高さは、まさにテクノロジー賞の本命と評し10点とした。

川島 茂夫

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 5点
スバル レヴォーグ 4点
ジープ レネゲード 4xe 1点

未来のクルマの原動機が電動モーターになるのは間違いないと思われますが、電池性能やインフラ整備、コストの面からHVも含む内燃機車の代替には相当な時間が掛かると思われます。短中距離のコミューター用途に的を絞ったHonda eは堅実だと思います。ただ、評価の要点はそこではありません。急速充電時間の短縮やファン・トゥ・ドライブの付与、近未来を感じさせるインパネと機能装備などで、EVとしての使い方と楽しみ方の現状での最適化を図ったことです。また、もうひとつの未来として、レヴォーグのアイサイトXを評価しました。運転ストレス軽減とケアレスミスによる事故の予防への自動運転化技術の利用がとても実践的。技術のプロパガンダではない有用性重視の姿勢を評価します。ジープのレネゲード4xeについては、HV化を利用したオン&オフロード性能の向上を評価。これも技術的先進性より実践力重視の評価といえます。

河村 康彦

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

腹をくくった専用プラットフォームの採用。(ピュアEVである点はまた別としても)シティカーとしての適性を今一度ゼロから考え直した結果の、さまざまな“最適メカニズム”の採用に、点数を投じました。

木下 隆之

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 9点
スバル レヴォーグ 1点

パワーユニットの基本性能はもちろんのこと、デジタルアウターミラーや乗り心地など、先進技術でありながら熟成の跡が伺えました。

日下部 保雄

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 6点
ホンダ Honda e 3点
プジョー 208/e-208 1点

アウディのe-tron Sportbackは、伝統的なカーメーカーが作り上げたEVで刺激のあるクルマだった。今後の技術の発展にも期待したい。Honda eはEVとして専用設計されたレイアウト、機能的に優れたインターフェース、優れた機動性など、斬新なアイデアの提案だった。プジョーのe-208は購入しやすい環境づくりや、価格設定などに野心的で、普及を重点に置いたクルマ作りは合理的だ。

九島 辰也

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 5点
ホンダ Honda e 3点
スバル レヴォーグ 2点

フルサイズに近いピュアEVカテゴリーでスポーティに走れるところを高く評価します。それを実現するためにバッテリーの積み方などかなり工夫の跡が見えます。結果、外観からは想像できない楽しいハンドリングを体感できます。また、航続距離も頑張りました。もちろん、リアルな環境では数値通りにはいかないと思われますが、回生技術の高さでサポートできそうです。このほかでは、バーチャルエクステリアミラーが気に入りました。デザインされたドア内側のモニターはさすがアウディといったところ。技術を取り入れ、それをデザイン処理する姿勢は素晴らしいです。

工藤 貴宏

ブランド モデル 点数
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 10点

トヨタのヤリスとヤリスクロスのパワートレーンは衝撃的でした。新開発された1.5Lの3気筒エンジンは効率がよく、驚異的な燃費を実現する一方で、新開発CVTの効果もあってドライバビリティもしっかりと高いレベル。これからのコンパクトカーの在り方を感じさせる仕上がりといえます。さらに、そこから派生したエンジンを使うハイブリッドシステムの高い効率は、世界をリードしていると判断できるもの。エンジンの進化とハイブリッドシステムの進化が相まって、高速道路巡行では40km/L台の燃費を実現するなど、群を抜く実力に驚かされました。これからのクルマは、今まで以上に環境性能抜きには語れなくなるでしょう。そんな中、ライバルを凌駕するとんでもない効率の高さを実現しつつ、運転する感覚も犠牲にしないパワートレーンの登場は注目に値します。

国沢 光宏

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 10点

電動化技術が入っていないため本賞での満点はつけられなかったものの、車体や制御技術でいえば素晴らしかった。車体設計からサスペンション、ステアリングギヤボックス、ブレーキ、運転アシストシステムなど、現在要求されるスペックがすべて入ってます。

五味 康隆

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 8点
ホンダ Honda e 1点
アウディ e-tron Sportback 1点

EVとしての完成度と高解像度のデジタルアウターミラーの採用から、Honda eとアウディのe-tron Sportbackを評価しつつも、最も技術力を感じたのはレヴォーグの運転支援システム・アイサイトX。あの高い完成度を比較的低価格で仕上げてきたことにも驚かされました。

こもだ きよし

ブランド モデル 点数

"【辞退理由】
技術の進歩はあるものの、それらはこれまでの技術の延長線上にある熟成の領域であり、特別賞としてふさわしいとは考えていない。"

斎藤 聡

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

モーター駆動の特性を生かし、ドライブアシスト及び運転支援制御のマッチングの良さを存分に引き出しているところに、アウディのEVに対するテクノロジーの深さを感じる。EVで作る4WDというテーマに対しても、アウディはe-tron Sportbackでストレートに応えている。大容量バッテリーと、高出力モーターを前後に2基搭載し、前後輪独立で前後輪の駆動制御を行っている。そのパフォーマンスはアウディのRSシリーズに比肩する迫力があり、モーターの出力特性を、そのままアクセルを踏み込んだ瞬間の加速の強さに生かしている。モーターをエンジンの代用品ではなく、モーターという別種のパワーユニットとして使っている印象を受ける。その上で、4WDのセッティングは弱アンダーステアを基本特性にしながら、巧みに前後駆動力配分や左右(ブレーキによる)駆動力配分を行うことで、これまでアウディがやってきた4輪駆動制御をさらに緻密に実現し、4WDの操縦特性をそのままEVにも再現している。アウディ+クワトロ+EVの未来を示唆するモデルである。

斎藤 慎輔

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 6点
アウディ e-tron Sportback 4点

望むと望まないとにかかわらず、時代はEV化へと向かっています。当然としてEVの在り方が注目されていますが、そうした点からHonda eとアウディのe-tron Sportbackの2台を選びました。ただし、EVの進化はバッテリーの進化があってのものですが、そうした点では2台とも特に注目すべき点はないように見受けます。そうした中でHonda eを高得点としたのは、現状のEVの特性やインフラの状況から、バッテリーを35.5kWhという小容量とし、コミューター的に割り切ってきたことにあります。そのために小回り性を重視し、ホンダとしては4輪車発売初期を除いては、スポーツカー以外に採用例のない後輪駆動としてきたことも画期的です。ただし、EV技術そのものでは平凡で、また現状では本来の実用車としての評価よりもクルマ好きの嗜好品的存在になっている感があることから、配点は6点に留めさせてもらいました。

佐藤 久実

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 7点
ホンダ Honda e 2点
ニッサン キックス 1点

12気筒エンジン車に匹敵するスムーズで力強い加速。効率的な回生ブレーキ。高級車にふさわしい高い静粛性。そして、アウディのキーテクノロジーであるクワトロやバランスの良い前後重量配分。さらには、空力や熱管理など、上質かつ効率的なEVに仕上がっている。内燃機関のクルマづくりで培った技術を昇華させ、単にバッテリーで走るということだけでなく、プレミアムモデルの快適性やパフォーマンスを再定義している点を高く評価した。

佐野 弘宗

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 8点
ホンダ Honda e 2点

EVに使われる駆動モーターはエンジンよりはるかに小型軽量であり、駆動効率や回生効率を考えても、将来のEVはモーターを前後に1個ずつ(あるいは各輪に1個ずつ)配した四輪駆動が基本形になるといわれています。EV専用車として開発されたアウディのe-tron Sportbackも四輪駆動で、アウディがこれまで培ってきた内燃機関ベースの四輪駆動とは別物の駆動制御をしているそうです。その他、優れた空力や強力な回生ブレーキ、熱管理など、内燃機関とは全く異なるEVならではの各種技術の可能性を具体的なカタチとして見せてくれたことを評価しました。同様の理由で、Honda eもパッケージレイアウトなどにEVならでの可能性を示しています。特にデジタルアウターミラーの性能と視認性は新しい世界のカタチだと思います。

塩見 智

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 4点
アウディ e-tron Sportback 4点
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 2点

ラグジュアリーEVとしてはテスラ各モデルやジャガーのI-PACE、メルセデス・ベンツのEQCよりも後発となったアウディのe-tron Sportbackだが、待っただけのことはあった。MLB evoという、本来はICE車用のプラットフォームを用いながらも、持ち前の技術力を駆使し、一切の破綻なくEVとして成立している。特にEV随一の快適性を得た。徹底したバッテリー温度管理によって安定した性能(負荷をかけても性能が急激にダウンすることがなく、60秒間連続でピーク性能を維持可能)を獲得した点も、ICEから無理なく我慢なく乗り換えられるという意味で評価に値する。一方、新世代のスバルグローバルプラットフォームを得て、一気に快適性を増したインプレッサ、XV、フォレスターだが、それらとも一線を画す、さらなる快適性とグッドハンドリングを得たレヴォーグも素晴らしい。そのことに大きく貢献するフルインナーフレーム構造という新しい工法を評価したい。

島崎 七生人

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 4点
アウディ e-tron Sportback 4点
ジープ レネゲード 4xe 2点

電動化技術における3態、3車。Honda eはメインターゲットをシティユースに割り切り、次世代のコンパクトカーの姿を示唆、先取りした姿でいち早く商品化した。それとは対照的に、アウディのe-tron SportbackはEVの可能性を最大限に追求しながら、同時に、アウディらしさにあふれたスムーズで上質な走り、高品質なクルマづくりを具現化し、期待に応えている。レネゲード4xeは、オフローダーとして鳴らすあのジープが電動化により現代的な世界観をアピールし、存在感を示した。

島下 泰久

ブランド モデル 点数
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 6点
スバル レヴォーグ 4点

多くの人が手に入れられる価格帯でありながら、製法の工夫により実現したCFRP製ルーフの採用、レーシングカー顔負けの内容を持つ専用エンジン等々、全身あらゆるところに従来の常識を超える技術を採用したGRヤリスは、それだけでなく、専用ファクトリーの建設により、量産と呼べる規模を確保しながら、公差の圧倒的に少ないきわめて高精度な生産を実現するなど、まさに「日本のものづくり」の最先端のかたちを見せてくれたことを高く評価します。またスバルのレヴォーグはアイサイトXで実現した先進運転支援システムとして最高峰の内容、そしてそれをユーザーフレンドリーなものにするHMIとの融合ぶり、さらには高いコストバリューから配点しました。

嶋田 智之

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 7点
ホンダ Honda e 3点

EVとしても1台のクルマとしても抜群に素晴らしいモデルに仕上がっているのはもちろんだが、走らせている時の感覚がアウディ以外の何ものでもないという、自分たちのフィロソフィに対するこだわりと自信の深さに感銘を受けた。それに走らせてみて、素直に楽しかった。ここまでのものにするのが簡単だったはずはないけれど、開発に当たったエンジニアたちは相当にその行程を楽しんできたはず。近頃ではEVをECOのためだけのものとは捉えずに開発を進める傾向が強くなってきて喜ばしいと感じているが、その筆頭はこのクルマだと思う。ただしクルマそのものは素晴らしいのに諸手を上げてオススメできないのは、かなり進んで来ているとはいえ、これまで通りのクルマ生活を送りたい向きにはまだまだ不便なインフラの現状があるから。生活の形態(の一部)を変えていく意識を持つ人にとっては、本当に素晴らしい1台になり得るとは思うけど。

清水 和夫

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

ホンダのコンパクトEVは、デザインだけでなく駆動方式やシャシーシステムに革新性を見出すことができる。

鈴木 直也

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

いうまでもなく、EVの技術的な課題は航続距離。これを内燃機関並み(満充電500km)とするには、電池容量60〜80kWhが必要となり、価格/重量/パッケージングなど、さまざまな困難にぶち当たることになる。Honda eがユニークなのは、その課題にあえてバッテリー容量35.5kWh、航続距離283km(WLTCモード)という平凡なスペックをぶつけて来たこと。つまり、何か素晴らしい新技術で問題を解決するのではなく、ユーザーに「Honda eとはそういうモノ」と割り切ってもらう大胆な戦略。「これがEV本来の正しい使い方じゃありませんか?」という提案だ。僕はこの種のEVを勝手に“EV 2.0”と呼んでいるが、搭載電池容量を減らせば、重量、スペース、そして何より予算の自由度が増える。それを、フル液晶インパネが象徴するコネクテッド機能やインフォテイメント系に振って、オシャレで楽しい街乗りグルマに仕立てたのがHonda eというわけだ。ホンダらしいチャレンジングなクルマが久々に登場したことをうれしく思う。

瀬在 仁志

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

航続距離の問題などで、なかなか市場開拓が進まない中、ホンダは限られた可能性をシティコミュターとしての機能に着目して、コンパクトなボディと、リア駆動レイアウトを採用するなど、機動力にこだわりパッケージング。駆動力を持たないフロントタイヤは大きなハンドル切れ角を持つことで小回り性は極めて高く、高出力のモーターとの組み合わせで、ストップ&ゴーが連続する街中での使い勝手にも優れている。ホンダらしい一点突破のコンセプトと、いささかの妥協もないままに作り上げた機能的なパッケージングに技術力の高さが表れており、評価した。

世良 耕太

ブランド モデル 点数
ジープ レネゲード 4xe 6点
アウディ e-tron Sportback 4点

ジープのレネゲード4xeはエンジンとモーターを併せ持ったハイブリッドでありながら、エンジンの存在は「いい意味で」極めて希薄だ。バッテリー残量が底を突くまではEV走行に徹し、モーターが持つ応答性の高さを際立たせる。バッテリー残量が底を突いても、少し発電してはモーターで走らせようとする。アクセルを深く踏み込んだ際などエンジンが主体の走行シーンでは、モーターがアシストしてエンジンの弱点である応答遅れをカバーする。遮音が徹底しており、エンジンノイズを徹底して車室に侵入させない。ハイブリッドシステムの新しい在り方を提案する1台として評価したい。アウディのe-tron Sportbackは、液冷システムを採用してバッテリーのセル温度を緻密に制御し、外部充電時の効率を高めている。バーチャルエクステリアミラーの採用を含め、空力に徹底的にこだわった。前後2基のモーターを制御し、車両姿勢を安定方向にコントロールする技術を採用している。また、コースティング中に先行車に近づきすぎると、自動的に回生ブレーキをかけて車間距離を保ちつつ、エネルギー効率を高める技術を採用。効率向上を狙う数々の最新技術が目を引く。

高山 正寛

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 8点
ホンダ Honda e 1点
アウディ e-tron Sportback 1点

新型レヴォーグに最高点を投票した。ADAS領域の進化を評価した点はCOTYと同様だが、技術面での性能向上はもちろん、それらを束ねた結果、実際の運転でどのような効果を発揮できるかを重視した。どうしても自動運転の話が出てきてしまいがちだが、アイサイトXはレベル2に相当、運転の主体はドライバー側だ。ただレベル2とレベル3にはかなり大きな差があり、そこで考えるとアイサイトXは「レベル2.9」位まで技術を磨いてきていると感じている。交通事故削減はもちろんだが、実際、高速道路を走って感じたのは「クルマを操る楽しみはしっかり残しつつ、疲れない」という点だった。加減速時の自然なGの出方やアクティブレーンチェンジアシストに代表される機能などは正直、自分より運転が上手いのかもしれない、と思わせるほど緻密。ドライバーモニタリングシステムも今後採用が増えていくことが予想される中、効果も十分期待できる。いいたいことは各種の最先端技術がシームレスに繋がり作動することで充実したドライビングの時間を与えてくれる点にある。

竹岡 圭

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 7点
アウディ e-tron Sportback 3点

アイサイトXには、本当に度肝を抜かれてしまった。クローズドコースで味わわせていただいた、あのスピードからのあの見事なコーナリング! ドライバーをサポートする技術、そして自動運転の技術は、ここまで進化しているのか……ということを実感させられた。もちろん、特にリアの足回りのしっかり感が抜群に向上した、クルマの基本性能が高いからにほかならないのだが、正直「すご~い!」という言葉しか出て来ないくらい、驚かされてしまった。アウディのe-tron Sportbackは、220kWのエネルギー回収能力を持つというバッテリーの性能の高さに感心。これだけバッテリーパフォーマンスが高ければ、出力が落ちてくるシーンも少ないだろうことは想像がつくし、何より乗った途端「あぁ、このクルマはかねてよりのオールロードクワトロなんだな」と、瞬時に感じさせられる個性が光っていた。乗って身体で分からせるという個性を、モーターという新しいパワートレーンで作り上げているところは、実にお見事だと思う。

千葉 匠

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

アウディのe-tron Sportbackは觔斗雲(きんとうん)。その静かさ、滑らかさは、もはや異次元だ。アクセルとステアリングに正確に反応しながら、従来の「クルマ」の概念を超えた乗り味。電気駆動ということだけでは説明できない新境地を体現したことに、アウディの総合的な技術力を思い知らされた。

テリー 伊藤

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 7点
アウディ e-tron Sportback 2点
スバル レヴォーグ 1点

私自身は、Honda eを今年度のカー・オブ・ザ・イヤーにしたかった。デザインもメーター周りも今までのクルマとは一線を画す異次元の出来。あのホンダが帰ってきた。ときめきの感じがする。

中谷 明彦

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

回生効率を高めて実用的な航続距離を実現。またガソリンエンジン時代に築いたクワトロテクノロジーによるAWD制御を引継がせ、ハンドリングや運動性能で高い完成度を授けた点を評価した。

西川 淳

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

プレミアムブランドとして次世代への取り組みをどう商品として表現しうるのか。一つ一つの技術的注目点もさることながら、ブランド視点でのBEVに対するコンセプトとその高レベルで忠実な達成という点に真のテクノロジーのありかを見せられた。技術とその商品化に対する本気度の伝わってくる作品だと思う。

西村 直人

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 5点
アウディ e-tron Sportback 5点

新型レヴォーグの先進運転支援システムであるアイサイトXは「究極の自動化レベル2」を目指して開発された。スイッチ操作に対する階層の考え方や、ステアリングに対するアシストトルクの消失手法に至るまで、緻密に計算がなされていることがよく理解できました。スペックだけにこだわらず、人間の感性に訴えかける技術を作り上げられた点を評価しました。アウディe-tron Sportbackの電動化技術は、高い精度を誇り、操作系を始めとしたHMIでは挑戦的な技術がふんだんに取り入れた。一見すると内燃機関との決別を示すアイコンとして行き過ぎた演出のように思えるが、乗り味は実にデジアナで、各種のデジタルデバイスを用いて、人が心地よいなと感じるアナログ的な運転環境を見事に作り上げた。電動化を別角度から意識させるクルマづくりを評価しました。

萩原 秀輝

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 6点
アウディ e-tron Sportback 4点

Honda eは、開発当初にFFだった駆動方式を街中ベストを目指す過程で小回り性を向上させるために後輪駆動へと変更。その結果として走りの基本性能も上乗せされ、開発陣は「だったら楽しく行こうゼ」と勢いがついたとのこと。例えば、荷室スペースが犠牲になることを承知の上でリアサスペンションにストラットを採用し、フロントを含め4輪独立式としたという。街乗りベストを目指しながらダイナミックパフォーマンスも追求するという矛盾を乗り越え、かつての“ホンダらしさ”を取り戻したかのような技術的な取り組みを評価し6点を投じました。価格設定次第で、10点満点だったかもしれません。一方、アウディのe-tron Sportbackは、けっして新しいとはいえずBEV専用でもないプラットフォームを用いているにも関わらず、日本市場向けの最新モデルにふさわしい走りの上質感を備えるに至った技術力を評価しました。

橋本 洋平

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

EVであることをひけらかすことなく、1台のクルマとして味つけされたアウディe-tron Sportbackには、これからのEVの在り方を伝えられたように感じました。モーターやインバーターが発する耳障りな音をきちんとシャットアウトし、プレミアムモデルとしての快適性を確保したこと。地道な空力処理の積み重ねによってWLTP基準で35kmもの航続距離延長を実現したことも素晴らしい努力だと感じました。一方でドライブフィールは、これまで通りのアウディらしさを踏襲していたこともポイントのひとつだと思います。

ピーター ライオン

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 7点
スバル レヴォーグ 2点
ジープ レネゲード 4xe 1点

アウディe-tron Sportbackに乗った時に、そのまま2025年にタイムスリップしたような気分だった。外観は最新のアウディSUVのスタイリングになっているけれど、その室内の大型3面のスクリーン、デジタル式サイドミラーなどのフィーチャーが近未来的だった。でも、それより感動したのは、2基の電気モーターと95kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーが、400kmの航続距離を可能にしたこと。また、車重が2560kgと重いにも関わらず、そのパワートレーンのおかげでクルマの重さを感じさせないし、非常に安定した姿勢でアクセルを踏むだけで素早くスピードを上げていく。唯一のネックは、1300万円という価格か。

ピストン 西沢

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 10点

モーターの後輪駆動、急速充電30分で80%の充電能力、充電中でも室内で快適に過ごせる5画面の車内モニター、小さい回転半径、社内Wi-Fi、専用サイトからラジコのダウンロードが可能などなど、新しさを感じる部分は枚挙にいとまがない。

藤島 知子

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

電動化が加速して、各社の方向性が問われている今、アウディe-tron Sportbackは「技術による先進」を謳うアウディのブランド観を見事に描ききってみせたEVとして魅力的に映る。ドアノブやタッチパネルなど、乗員が操作すれば独特の感触で反応してみせ、聴覚にはモーター駆動ならではの静けさと豊かな時間を過ごせる音響環境をもたらす。EVパワーユニットは滑らかで力強い走りを。アウディ独自のクワトロシステムは、まるでクルマがひと回り小さくなったかのような抜群の操縦安定性を披露する。空力性能を高めたデザイン、ブレーキエネルギーの回生能力の高さなど、技術的なチャレンジも至るところに見受けられる。

松田 秀士

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 8点
ホンダ Honda e 1点
アウディ e-tron Sportback 1点

レヴォーグのアイサイトXによるADAS(運転支援機能)は素晴らしく、世界一といって良いほどの制御だ。自動ブレーキによる制御速度域を上げ、次元の高い安全性を得ている。また、運転疲労を低減するADASではACCと連動してLKA(車線内中央維持)の高い制御性能に感心。また方向指示器の操作で車線移動するアクティブレーンチェンジアシストの正確かつ素早い機能性は世界一といえる。インナーフレームを採用した新環状力骨構造ボディは衝突安全性能を向上させ、助手席座面のエアバッグなど安全性に対する真摯な取り組みが見られる。ボディ剛性アップによるサスペンションの制御も大きく向上しており、クルマの持つすべてのテクノロジーに対する取り組みに高度な姿勢が感じられる。アウディe-tron SportbackはEVとして長距離ドライブをしっかりと見据えたモデルだ。仮に2050年のカーボンニュートラルを実現するには、EVはシティコミューターとしてだけでなく、このクルマのように航続距離を延ばす取り組みが必須と考える。e-tronの回生電力の発電&蓄電テクノロジーは高度であると感じた。

松任谷 正隆

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

まだまだ発展途上とはいえ、リアルに未来を向いているという意味でこのクルマに点数を入れたいと思います。充電時間の短縮、バッテリーの小型化、インフラの整備まで考えれば課題はたくさんありますが、さまざまなクルマが混走して走っている現在において、最も未来に近く、バランスが良く、洗練されており、かつ自社製モーターには独特の冷却システムまで持っています。そしてアウディ基準のハンドリングが達成できている点も見逃せません。今後の派生車種も楽しみです。

まるも 亜希子

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 6点
スバル レヴォーグ 4点

アウディe-tron Sportbackで長野県の白馬村まで走行し、市街地〜高速〜山道を、朝昼夜、晴天、小雨、大雨とさまざまな状況で体験しました。そこで感じた最も素晴らしかった点は、これまでEVにとって不利だといわれてきた状況に遭遇しても、航続可能距離が驚愕するほど激減することがなく、慌てたり不安になったりせずにドライブを楽しめたことです。これは、バッテリーの熱管理や高性能な回生ブレーキ、駆動配分といった最新にして革新的な技術の賜物であることに間違いないと実感しました。そして新型レヴォーグは、渋滞時ハンズオフを始め、ドライバー異常時対応などの先進技術を、手にしやすい価格で提供した点が素晴らしいと感じました。

御堀 直嗣

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 10点

「技術による先進」という同社の企業方針に基づき、例えばモーターには希土類元素を用いない誘導モーターを使い、十分な動力性能を実現している。新採用のバーチャルエクステリアミラーは、その画像をドア内側に設置した画面で見せることにより、運転中の前方視界に入らず余計な情報を排除しながら、従来からのドアミラーを見るのと同じような顔の動作で確認でき、なおかつサイドウインドウから外界の様子も目に入る。車体は大柄だが、車両感覚がつかみやすく大きすぎると思わせない運転感覚も適切だ。技術の細部から、人間の感性に至るまで、広い視野で先進技術をまとめ上げている。

森口 将之

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 4点
ホンダ Honda e 4点
ジープ レネゲード 4xe 2点

正直いうと今回は、飛び抜けて注目すべきテクノロジーは、エントリーした車種の中には存在しなかったと思っている。なのでここでは、そんな状況の中で3台に配点した理由を順番に列記していく。まずスバルのレヴォーグについては、先進運転支援機構の代名詞的存在となったアイサイトを、大幅にジャンプアップさせたことが特筆される。とりわけ準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データを組み合わせることで、自動車専用道路上での渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストなどを安心して体験できることに感心した。Honda eはリアモーター方式による小気味良い加速感や小回り性能に加え、インパネ全幅にわたるワイドなディスプレイパネルによる多彩な情報表示、スマートフォンでのアンロック/ロック操作を評価。ジープのレネゲード4xeはオフロード走行も考慮したプラグインハイブリッドのモード設定が印象に残った。

諸星 陽一

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 5点
トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 5点

スバルは1999年にADAを世に送り出し、その後衝突軽減ブレーキの開発に力を注いできました。2008年のアイサイトの登場は、衝突軽減ブレーキの普及に甚大な影響を及ぼしましたが、その後も進化を続け現代に至っています。2020年に発表されたレヴォーグに採用されたアイサイトXは、安全に関するさまざまな技術が盛り込まれています。アイサイトXは渋滞時ハンズオフアシストが注目されていますが、コーナー前や料金所前の速度制御や、ドライバーが突然意識を失った際に周囲の交通に注意を促しながら停止するドライバー異常時対応システムなどが追加され、より安全性の高いものに進化しています。この点を評価しました。そのほかでは、トヨタのGRヤリスに採用されたスポーツ4WDに注目しました。この4WDシステムに使われているカップリングは、多くのクルマが使うものと同様ですが、前後の最終減速比に差をつけることで100対0〜0対100までの駆動力配分制御を可能にするという、コロンブスの玉子的発想を評価しました。

山内 一典

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 5点
アウディ e-tron Sportback 5点

Honda eは、エクステリア、インテリアのデザインと、EVというコンセプトが素直に統合された、品のよい上質なクルマだ。巨大で、航続距離をある程度稼いだEVには、それはそれで存在する理由があるが、このHonda eはサイズを抑え、実用的な航続距離を確保するという、どちらかといえば、日々の買い物に使えるようなシティコミューターだ。こういったEVジャンルの二極化はこれからも進むだろうが、コンパクトなEVは、生活に上質さをもたらしてくれるだろう。アウディのe-tron Sportbackは、Audi Vision Gran Tursimoにも使われた前後2モーターのAWDシステムを使い、最大出力も大きく、バッテリー容量も大きく(最大航続距離は400kmを超えるとか)、オーバーオールでこれまでのコンベンショナルな高級車の立ち位置を、EVで乗り越えようとした「大きなEV」の仲間だ。ただでさえ、高級なプラットフォーム、仕立てに加えて、EVならではの静粛性やなめらかさ、重心の低さに起因するフラットな乗り心地など、一級の高級車なのは間違いない。

山田 弘樹

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 5点
ホンダ Honda e 3点
アルピナ BMW ALPINA B3 2点

EVシフトへの序章、その普及を目指す上で、まずハイエンドクラスから導入を開始したアウディ及びアウディ ジャパンの判断の適切さと、e-tron Sportbackそのものの完成度の高さを高く評価します。Honda eは、現在のホンダが持てる技術を余すところなくシティコミューターに投じた気概と完成度を評価します。ただ日本の市場に対して、もっとユーザーフレンドリーであって欲しい。ここは今後に期待します。またBMWと同じ機構を使いながら、全く独自のテイストを実現しているアルピナの技術力にも驚かされました。

山本 シンヤ

ブランド モデル 点数
スバル レヴォーグ 10点

レヴォーグ採用された先進の運転支援システム・アイサイトXを評価しました。さまざまな機能に関してはここでは割愛しますが、どの機能もまるでプロドライバーが操っているかのように滑らかで自然な制御に驚きました。「これならクルマに任せてもいい」と思える人間の感覚に合った制御は、「機械なのに心が通っている」と錯覚してしまうくらいです。ハードの刷新でさらにレベルアップしたプリクラッシュブレーキ性能も含めて、スバルが黎明期から開発をずっと行ってきたことは絶対的な性能はもちろん、数値に表れにくい「信頼」の部分にもシッカリ繋がっていると思います。

吉田 由美

ブランド モデル 点数
アウディ e-tron Sportback 5点
ホンダ Honda e 3点
スバル レヴォーグ 2点

「これぞ自動車メーカーが作ったEV」という自然なドライビングフィールとアウディの先進性、心地よさ、ドライビングの楽しさが凝縮されたクルマだと思います

渡辺 陽一郎

ブランド モデル 点数
ホンダ Honda e 7点
アウディ e-tron Sportback 2点
プジョー 208/e-208 1点

EVでは「1回の充電で何kmを走れるか」が問われる。現実的には大切な性能だが、EV本来の世界観には合わない。EVが想定する使い方は、買い物など公共交通機関を利用しにくい地域内の移動手段になるからだ。遠方まで出掛ける時は、新幹線などの公共交通機関を使って環境負荷を抑える。自宅から最寄駅までクルマで出掛け、駐車場に停めて、鉄道などに乗り替える「パーク&ライド」の利用方法もある。この考え方に基づくと、Honda eはEVの本質を突いている。全長が3895mmと短く、後輪駆動の採用で最小回転半径は4.3mに収まる。混雑した街中を中心に走る地域内の移動手段に最適だ。液晶タイプのサイドカメラミラーシステムなども備わり、インパネには5つの液晶画面が並ぶ。EVらしい先進装備も数多く採用した。その一方で、後輪駆動により機敏に曲がるホンダ車らしさも併せ持つ。先進的なEVの運転感覚で、楽しさ、優しさ、さらに懐かしさまで表現したことも、Honda eの特徴だ。

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