選考結果

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第44回 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー 2023 – 2024

2023 - 2024 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

日産 セレナ

日産自動車株式会社

青山 尚暉

ブランド モデル
日産 セレナ

クルマの高度で先進的かつ有益なテクノロジーは一部の人、一部の高額高級車だけのためではもったいない。セレナはルキシオングレードに同一車線内全車速域ハンズオフなど高度な先進運転支援技術を実現したプロパイロット2.0を用意。日本のファミリーカーの代表格であるMクラスボックス型ミニバンに搭載したことで家族とのロングドライブでのドライバーの運転疲労低減に直結。家族との移動をより楽しく快適かつ安全にしてくれる価値あるテクノロジーの採用、実現と思える。

安東 弘樹

ブランド モデル

【辞退理由】
今回は、目を見張るような新しいテクノロジーを採用しているクルマは見当たりませんでした。多くのクルマが既存の技術を磨き込んで、良いクルマに仕立てた努力は素晴らしいと賛辞を送れますが、無理矢理、賞を当てはめても、本賞の本質とは離れますので、断腸の想いで辞退させて頂きます。

飯田 裕子

ブランド モデル
トヨタ アルファード/ヴェルファイア

クルマというと走る、曲る、停まる、安全、などの技術に注目されがちだが、アルファード/ヴェルファイヤーのおもてなしの知恵と技術はミニバン大国、日本の代表作と言いたい。ドアクロージャーのスイッチの位置、ドアは”ちょっと押してからスーッと開く”なんてところも「こんな所にまで!?」と鳥肌が立ちました。

石井 昌道

ブランド モデル
ホンダ ZR-V

e:HEVの2.0L直噴エンジンはレギュラーガソリンで熱効率41%を達成。高効率であるだけではなくパワー&トルクが十二分なので、普段は静かで快適でありながら、アクセルを踏めばスポーティで楽しめる。パワートレーンはシビックと同様だが、ZR-Vでは4WDが用意される。フロントはモーター駆動でプロペラシャフトを介した4WDは省スペースかつ低コストながら走破性は驚くほど高い。雪道など滑りやすい路面だけではなく、ドライでのハンドリングも秀逸。

石川 真禧照

ブランド モデル
トヨタ プリウス

ハイブリッドという技術を4代にわたり熟成(まだ途中だと思いますが)してきた技術陣の努力に対して。

伊藤 梓

ブランド モデル
ホンダ ZR-V

ZR-Vは、ガソリンモデルもハイブリッドも、ホンダらしいSUVにするための技術が詰まっているモデルだと感じました。
一般道を走っている時にはとても上質で、ひとたびワインディングロードを走り出せば、パワー感からフットワークまでスポーツモデルにも負けない運動性能があり、ホンダのトップグレードにふさわしいモデルだと思います。SUVでも自社のアイデンティティをきちんと表現できる技術には感動しました。

宇並 哲也/ウナ丼

ブランド モデル
BMW X1

4駆制御があまりにも自然でFFなのかFRかAWDなのか駆動方式不明。でも大変気持ちいいし企業カラーもちゃんと出てる
ディーゼル涼やか。モーターがいい仕事してるからエンジン特性スムーズなのだろうがモーターがどこで発動してるのか察知できない
操作系軽やか。車体の動きは低重心ハッチバックみたい
すべてが軽快だがクルマ全体としては重厚
いかにもテック賞な飛び道具はないけど触れると感じる技術の総合力

大谷 達也

ブランド モデル
BMW X1

ひとつのプラットフォームでエンジン車と電気自動車などを生み出す「パワー・オブ・チョイス」戦略を採用するBMW。このX1シリーズにも、同一プラットフォームでエンジン車と電気自動車の両方が用意されているが、それぞれに完成度が高く、乗り心地、ハンドリング、動力性能などを高いレベルで実現している点は高く評価できる。内外装の質感の高さ、余裕ある居住スペース、そしてリーズナブルな価格設定なども見事としかいいようがない。

岡崎 五朗

ブランド モデル
アバルト 500e

エンジン音(のようなもの)を聴けるEVは珍しくないが、多くは車内に設置したスピーカーを使ったものであり、臨場感において満足のいくレベルには達していない。そこでアバルトは車外(リアバンパー下)に設置した大型スピーカーからサウンドを出すというユニークな手法を採用。テールパイプから聞こえてくる排気音を超リアルに再現することに成功した。今後多くのEVがエンジン車のような運転感覚をシミュレートしてくるが、リアルなサウンドの演出という点でこのシステムは後世に大きな影響を与えるだろう。

岡本 幸一郎

ブランド モデル
日産 セレナ

e-POWERのために開発された新しい1.4リッターエンジンを評価します。3気筒エンジンにありがちな振動を抑制する数々の技術により、非常に優れた静粛性を実現していることに感心しました。さらには、より効率的な充電を実現しており、カーナビのルートからあらかじめ先読みしてエンジンの作動を制御する技術も画期的だと思います。

小沢 コージ

ブランド モデル
BMW X1

FF、FRの駆動レイアウトの壁を全く感じさせないハンドリング、同時に存在感あるスタイリング、そしてパワートレイン技術が凄い。ガソリン、ディーゼルマイルドハイブリッド、BEV。どれも特長が出ていて、しかも価格差は補助金入れると50万円程度というのも選び易い。絶対的高さは気になるが時代が生んだ車種だろう

片岡 英明

ブランド モデル

【辞退理由】
選出された10台の中に、革新的で傑出したテクノロジーを有すると感じられるクルマはなかった。いくつかの技術の積み重ねによって商品としての魅力は大きいクルマはある。だが、テクノロジーだけに限定すれば、残念ながら衝撃的なクルマはなかったように思う。

桂 伸一

ブランド モデル
日産 セレナ

国民車であるミニバンとレンジエクステンダーHEVの傑作、最新制御のe-POWERが静か、滑らか、速さを実現。そのトータル性能を高く評価する。

金子 浩久

ブランド モデル
BMW X1

渋滞時のハンズオフ「Assist Plus」を同社で最もコンパクトなSUVで実現したことと、その操作のインターフェイスが優れていて使いやすいこと。

河口 まなぶ

ブランド モデル
アバルト 500e

電気自動車という今後の様々を担うだろう技術を、クルマ本来の楽しさや気持ちよさに振り切って使っているアバルト500eは、テクノロジーでエモーショナルを実現している点で実にユニークだといえる。

川島 茂夫

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

機械系も電気系も大きな流れに繋がる技術革新では停滞期の印象を拭えず、とくに次世代標準有力候補のBEVで稀少素材代替や電力インフラ対応などの打開策が見られないのが残念です。そういった中で少々小ネタの感はありますが、FWDにこだわるVW社がBEVとRWDをセットにしてスペース効率と2WDによる低μ路駆動性能の向上を図ったID.4に興味を惹かれました。優劣色々で全面肯定はできませんが、発想は面白いと思います。

河村 康彦

ブランド モデル
日産 セレナ

日産が長く手掛けるシリーズ式のハイブリッド・システム”e-POWER”が、いよいよ熟成されて来たことを実感。常用域ではエンジンが始動したことを殆ど感じさせず、アクセルペダルを深く踏み込んだシーンでもエンジン音が急増して不快に感じる場面も激減。静かさや加速の滑らかさなどで純エンジン仕様とは大きく異なる走行感覚を実現させ、燃費の良さに留まらない独自の付加価値を持つハイブリッド・システムとして、日本の環境に最適化させたテクノロジーとして注目に値する。

木下 隆之

ブランド モデル
ホンダ ZR-V

e:HEVの完成度もさることながら、モーター駆動システムと後輪への駆動伝達システムなどを高く評価しました。

日下部 保雄

ブランド モデル
BMW X1

一つのプラットフォームでガソリン、ディーゼルの2つのパワーユニットとバッテリーEVをラインアップしたこと。フルバッテリーEV専用のPFほど室内空間が広く取れないなどの不利な点はあるものの、パワートレインの選択が不透明な中、多様なパワーユニットの選択枝を取った戦略とそれを可能にした技術への評価。

九島 辰也

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

VW初のBEVはブランドのイメージ通りかなり真面目につくられている。専用設計されたプラットフォームはバッテリーを床に敷き詰めるというよりそれ自体を使ってフロア構造を構築するような仕上がりだ。スペースや剛性の面で高効率を成し遂げている。インターフェイス、ADASなども充実していて先進性の高さを感じる。

工藤 貴宏

ブランド モデル
日産 セレナ

注目はふたつ。ひとつは発電専用に設計したエンジンの初搭載、もうひとつはハンズオフが可能な運転支援システムを量販車種に投入してきたことです。後者は、システムとしてはすでに他車に採用済だし、同様の仕掛けは他社でも採用があります。しかし、これまでは500万円を超えるような高額車のみでした。そんななか、セレナという身近な車種へ搭載した意義は大きいと考えます。渋滞時だけでなく全車速域に対応するハンズオフ機能が一般化するきっかけとなる最初の、大きな一歩といえるでしょう。

国沢 光宏

ブランド モデル

【辞退理由】
今年は対象となる車種が見当たりませんでした。

五味 やすたか

ブランド モデル
アバルト 500e

「プリウスのソーラー発電」「セレナのプロパイロット2.0」「グレカーレの電動ターボ」「EVにおける”ゴルフ”と評したいID.4の 仕立て」にも注目だが、やはり今年は500eのサウンドコントロール技術を評価。EVなのにスイッチひとつでガソリン車に乗っていると錯覚させるサウンドを奏でる仕立てに、多種多様な可能性を感じる。聴覚コントロール、今以上に重要な競争領域になっていくはず!

こもだ きよし

ブランド モデル
日産 セレナ

プロパイロットの技術の進化に1票入れます。セレナのプロパイロット2.0の装着車は、高速道路でハンドルの右側スポークにある青色ボタンを押すことで、アクセルペダルとブレーキペダルがフリーになるだけでなく、同一車線ならハンズオフでの走行も可能になった。まだ発展の余地はあるが、ドライバーが疲れずに長距離ドライブができれば安全にもつながり、多くのクルマに搭載して欲しいと思う。またスピード制御は電動モーターで駆動するe-POWERとの相性も良く、よりスムースに走ってくれるところも良い。

斎藤 聡

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

後輪駆動の採用にフォルクスワーゲンの駆動に関する高い見識を感じテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに選定した。モーターが作り出す高い駆動トルクを受け止めるには前輪駆動では限界がある。その点、後輪駆動はトラクション性能に優れているため2輪駆動で高トルクパワーユニットを受け止めるのに適している。ゴルフで培ってきた前輪駆動の慣例をあっさり切り離し、次期主力プラットフォームに後輪駆動を取り入れた点に感心させられた。またこれによって走りの楽しさも実現している。

斎藤 慎輔

ブランド モデル
日産 セレナ

ハイブリッド車の投入に遅れをとっていた日産が、既存エンジンの改良で開発されてきたシリーズハイブリッド方式のe-POWERでしたが、新型セレナでは新開発のe-POWER専用のHR14DDe型エンジンを搭載。地味な存在ながら、エンジン作動の最適化など緻密な制御で実用域における高い燃費性能と、電動駆動の良さを実感できる上質な加速感、3気筒エンジンを意識させない静粛性や低振動などを実現しています。加えてプロパイロット2.0を標準装備するグレードが設定されていることも評価しました。

佐藤 久実

ブランド モデル
ホンダ ZR-V

高い環境性能と走りの楽しさを実現した2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」さらに、「e:EHV」×「リアルタイム4WD」の組み合わせで、プロペラシャフトで直結したリア駆動により、レスポンス良くAWD性能を発揮するシステムを確立。あらゆる路面で高い安定性と爽快な走りを実現した。

佐野 弘宗

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

グレカーレは、4気筒にE-Boosterというターボ技術、V6で市販車初のプレチャンバー点火と、類例のあまりないエンジン技術を惜しげもなく使っています。実際、どちらのエンジンも燃費が良く、低回転から力強い特性に仕上がっており、ハイブリッドのような電動システムとの融和性も高そうに感じられます。電気自動車への移行圧力が強いヨーロッパにあって、こうした新機軸エンジンを取り揃えるマセラティの姿勢を評価しました。

塩見 智

ブランド モデル
BMW X1

素晴らしいテクノロジーが多数あったが、どれもぶっちぎりでコレ! というには決め手に欠けた。RAV4、クラウンからセンチュリーまでを生み出すGA-Kプラットフォームの打ち出の小槌っぷりに敬意を表してアルファード/ヴェルファイアでもいいし、一昨年褒めたが褒め足りないコストパフォーマンスに優れたe-POWERでもいいし、同じ骨格にガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、モーター&バッテリーを受け入れ、どれも一級の魅力を備えるX1/iX1でもいいのだが、ここはひとつX1/iX1で。

島崎 七生人

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

個人的な解釈ではあるが、もはや“EV版ゴルフ”と見做した。EV専用のプラットフォームのMEBをベースに生まれたまったく新しいクルマだが、アウディQ4 e-tronに対し、ジンワリとしたアクセルの反応や懐の深い乗り味、快適性(PROのほうがやや上)、実用性、シンプルさなど、何から何まであくまでもVW流だ。要素技術というよりも、自然なドライバビリティを支えているID.4のエンジニアリングとセンスをトータルで評価したい。

島下 泰久

ブランド モデル
日産 セレナ

運転負荷軽減に大貢献するプロパイロット2.0のような大物を筆頭に、発電専用エンジンを用いたe-POWER、前席左右席間の移動をラクにするだけでなく運転に不慣れなユーザーに優しいボタン式セレクター、乗員が酔わない、疲れにくいことを目指した操作系や車両挙動、騒音や視界、匂いにまで及ぶ科学的研究に基づく配慮まで、様々なテクノロジーと知見の活用でミニバンユーザーのクルマと過ごす時間を快適なものに導く日産セレナこそ、この賞にもっとも相応しいと考えます。

嶋田 智之

ブランド モデル
アバルト 500e

容量の大きなバッテリーと高出力モーターに換装することをよしとせず、各部のキャリブレーションのやりなおしやハーネス内部でのロスの削減など地味な作業を星の数ほど重ね、+37psと+15Nmを稼ぎ出し、減速比を変えて相乗効果的に常用域での加速性能に繋げる。ブランドの伝統どおり、まさにチューンナップ。目覚ましい新技術こそ持たないが、テクノロジーの有効な使い方だと思う。アバルトICEモデル特有の排気音をサウンドジェネレーターで巧みに再現したのはおもしろいし、今後のトレンドになるかも。

清水 和夫

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

VWの本格的なBEVはMEB(モジュラー・エレクトリック・マトリックス=電気自動車の基盤となるモジュール)を開発し、日本市場の導入のトップバッターが「ID.4」。バッテリーは床下に、タイヤは四隅に配置されるので、驚異的な低重心化が可能となり、さらに重いエンジンとギアボックスが存在しないので、ヨーイングの慣性モーメントは劇的に小さい。その結果、破壊的に運動性能が進化し、乗り心地も向上している。駆動はリヤ・モーターでリヤ駆動なので、スポーティな走りも楽しめる。

瀬在 仁志

ブランド モデル
日産 セレナ

日産のe-POWERユニットはガソリンエンジンによって発電し、そのすべてをモーターの駆動力に利用する。言わば自家発電システムを持つEVモデルであり、EV化が急速に進んでいく中での選択肢のひとつとして、今後も長く存在していく技術に違い無い。そんな中で新型セレナでは発電システムであるエンジンを専用に設計。新開発されたHR14DDeエンジンはモーター駆動の静粛性と発電力を最大限に生かすために、高剛性と高効率化を徹底。セレナに上質感と経済性の両立をを与えたエンジンを高く評価した。

世良 耕太

ブランド モデル
日産 セレナ

新開発したe-POWER、すなわち100%電動駆動のハイブリッドシステムを高く評価したい。従来は走行用エンジンをベースに発電用に仕立て直していたが、新しいe-POWERはエンジンを発電専用に設計。排気量を高めて(1.2L→1.4L)発電能力を高めつつ熱効率も高め、エンジンはなるべくかからないようにし、かかっても低回転に抑え、存在を乗員に気づかせないようにした。完成度が一気に高まったのが評価のポイント。

高橋 アキラ

ブランド モデル
トヨタ プリウス

すべてのハード系制御がアップデートされているトヨタ・プリウスです。600V、650Vの高電圧インバータやIGBTのSi、E-Fourのバージョンアップ、コンパクト化されたバッテリー、ソーラーパネル発電の進化、ハイブリッドシステムのアップデートによる出力アップ、そしてエンジンも最新の環境エンジン・ダイナミックフォースを搭載しました。派手さはありませんが、その結果、ユーザーへは高い環境性能と走行性能を提供しています。次世代X in 1からのOTAが期待できるテクノロジーと思います。

竹岡 圭

ブランド モデル
アバルト 500e

航続距離や静粛性などを考慮すると、どうしても優等生で没個性になりがちなEVの中で、あえてアバルトらしい、ある意味じゃじゃ馬な走り味をしっかりと盛り込み、さらにはレコードモンツァさながらのワイルドな音色を響かせるという、チャレンジ精神に感銘を受けました。EVだってこういうユニークな楽しみ方があるんだよ♪ ということを、具現化してきたのは素晴らしいし、EV業界に新たなる風を吹かせてくれたように思います。

竹下 元太郎

ブランド モデル
BMW X1

ガソリン、ディーゼル、電気自動車という3つのパワーユニットを用意し、それぞれにBMWらしい走りのキャラクターを与えているだけでなく、高い完成度を誇っている点を評価しました。

谷口 信輝

ブランド モデル
ホンダ ZR-V

e:HEVのシステムは個人的に素晴らしいと思います。モーターの得意なシーン、エンジンの得意なシーンをうまく使う事や、時には両方でパワーを出す。充電の煩わしさもない。走りにも一役買っていて、旋回やトラクションも素晴らしい。

千葉 匠

ブランド モデル
BMW X1

先を急ぐようにBEV専用プラットフォームを採用するメーカーが多いなか、BMWはICE/BEV共用のプラットフォームでiX1からi7までほぼフルラインのBEVを展開。プラットフォームの数を増やすことなくICE/BEV双方のニーズに応え、なおかつそれぞれの車種で共用のハンデを感じさせない商品性を実現している。この合理的でスマートなプラットフォーム戦略を賞賛したい。

鶴原 吉郎

ブランド モデル
日産 セレナ

新型セレナに搭載された第2世代e-POWERは発電専用の新型1.4Lエンジンと組み合わせることで、動力性能や静粛性を大幅に向上させたほか、e-POWERの弱点だった燃費も、競合車種にひけを取らないレベルまで改善した。また最上級車種の「ルクシオン」に搭載したプロパイロット2.0は、従来3眼だったフロントカメラを単眼にしてフロントウインドーの死角を減らしながら、高速道路でのハンズオフ運転を可能にした。

テリー 伊藤

ブランド モデル
アバルト 500e

EVなのにエンジン音が聞こえる、加速するとエンジン音も変化していく!ギミックだと分かっていても思わず笑顔になってしまうのが嬉しい。優等生のEV車が多い中、さすがアバルトと思ってしまう。
航続距離が250km、車両価格600万円越えは厳しいが楽しい車には違いない。
最新の技術は導入されていないが、これはこれで面白い。車好きは大歓迎ではないか。

中谷 明彦

ブランド モデル
トヨタ プリウス

トヨタの誇るハイブリッドシステムをさらに進化させ、圧倒的な燃費性能を獲得。自動車の電動化として理想的な性能とパッケージングでスタイリッシュな車体に融合させている。

西川 淳

ブランド モデル
フォルクスワーゲン ID.4

多様な車種展開を可能とするBEV専用のプラットフォーム「モジュラーエレクトリックドライブマトリックス」を採用した。

西村 直人

ブランド モデル
日産 セレナ

1.4L専用エンジンを得た「e-POWER」により市街地から高速道路に至るまでゆとりの走行性能を実現。加えて先代の「ProPILOT」搭載に続き、多人数乗車の機会が増えるミニバンに最新の先進安全技術群「ProPILOT2.0」を投入。グレード別装備なので車両価格はアップしますが、得られる安心感や疲労度の軽減効果は大きく、これらのコンビネーションを優れたテクノロジーとして評価。広い視界と高い衝突安全性能の両立や、意のままに走る2.0LモデルのCVT制御技術も高く評価しました。

萩原 秀輝

ブランド モデル
トヨタ プリウス

プロアクティブドライビングアシストによる、安全運転をさりげなくサポートする数々の機能を評価しました。プリウスにトヨタ車初採用となった右左折時減速支援と車線内走行時操舵支援は少なからず課題を残していますが、今後の進化に期待が持てます。また、他のトヨタ車も採用している先行車に対する減速支援も進化の実感がありリスクの先読みをする技術として好印象を得ました。

橋本 洋平

ブランド モデル
日産 セレナ

ミニバンに対してハンズオフ可能なプロパイロット2.0を与えたことを評価。タイヤの銘柄を変更することで車体側にも直進安定性を持たせ、プロパイロット作動時の直進安定性も良くなりました。エンジンを改めたe-POWERは、スターターモーターを排除することでエンジンブロックの強度を持たせたことや、一次バランサーシャフトを備えることで振動を少なく仕上げていました。ナビは目的地をセットすれば、その付近に近づくとEV走行になるなど、トータルで静粛性に気を遣ったところが素晴らしいと思います。

濱口 弘

ブランド モデル
トヨタ プリウス

26年前に世界を驚かせたハイブリッドシステムは追熟され、モーターと内燃機構の出力バランス、タイミング共に完成の粋に達し、他社を圧倒している。

ピーター ライオン

ブランド モデル
BMW X1

今、多くのメーカーがEVにシフトしようとしている中で、BMWはあえてX1に3つの優れたパワートレーン(ガソリン・ディーゼル・EV) をオファーしているところを高く評価したい。これならEVシフトを躊躇している人というか、市場のニーズに応えている。また、「ハンズオフ機能」と「パーキング・アシスト・プラス」が標準装備であることを高く評価。

ピストン 西沢

ブランド モデル
日産 セレナ

ミニバンはファミリーや仲間で移動の思い出を作る車だ。車内は静かで、運転が楽な方がいい…そこでセレナ…特にePOWER。発電に特化したePOWER専用エンジン。4輪の車輪速を感知して、ノイズがある時にエンジン始動で静粛性UP。電費を管理する先読み充放電制御。運転手にうれしい大きな視界と、それを実現したボディも評価したい。さらに長距離運転の味方プロパイロット2.0。これらはエポックメイキングではないが、日々の運転を楽に楽しくする現実的なものとして、素晴らしいと感じます。

藤島 知子

ブランド モデル
アバルト 500e

「電気自動車はエンジン車で得られたパッションを失わせてしまうのか?」という懸念を一瞬で吹き飛ばし、心をときめかせてくれた存在が『アバルト500e』。モータードライブは静かで快適、滑らかに走れるのはもちろんのこと、アバルト車でお馴染みのレコードモンツァのエキゾーストを彷彿とさせる音色を車外のスピーカーから奏で、クルマを操る悦びと高揚感をもたらしてくれる。「電気自動車時代もアバルトらしさは表現できる!」と証明してみせた一台。

松田 秀士

ブランド モデル
日産 セレナ

e-Powerの発電用エンジンを新開発してパッケージの剛性を含めた完成度を高め、燃費が飛躍的に向上している。また走行中室内の静粛性にも配慮して3列シートの全席で通常会話ができる静粛性を持っている。さらにプロパイロット2.0によるハンズオフを含めた高速運転支援機能をミニバンで実現している点など、総合的にテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに相応しい1台だと考えたから。

松任谷 正隆

ブランド モデル
BMW X1

このX1に限らず、同じプラットフォームを使いながら、EVと内燃機関を両立させているところと、ハンズフリーをいち早く導入し、運転支援のシステムを熟成させているところをメーカーとして評価します。新5シリーズはさらに進んでいるとみられ、BMWが、退屈な自動運転の世界にとどまらず、運転支援の理想を模索していることが伺えます。

松本 英雄

ブランド モデル
トヨタ プリウス

過渡的な時代だけにPHEVとHEVのハイブリッド技術は世界的にも見直されている。そのパイオニアであり最先端のプリウスのハイブリッド技術の進化は止まらない。内燃機関の効率を高めモーターとのオーバーラップ技術による滑らかな制御とバッテリーのコントロールから得た走行性能は真の技術である。特にPHEVは技術的にもHEVより先を行く。ファンなドライバビリティはメカニズム的にも素晴らしい。模倣が難しいオンリーワンの技術を進化させる事は困難を極めるが、その継続的な高度な進化を高く評価したい。

まるも 亜希子

ブランド モデル
トヨタ アルファード/ヴェルファイア

ミニバンの肝である「2列目シートの快適性」を一気に高めた、数々の技術に脱帽。オットマンやマッサージなどの装備を揃えただけにとどまらず、ロングスライドで最後端の位置にしても乗り心地が悪くならず、3列目シート格納による空間の圧迫感を抑えるなど、真の快適性を求めた技術だと感じました。

御堀 直嗣

ブランド モデル
日産 セレナ

プロパイロット2.0は、先にスカイラインで実用化しているが、これをより多くの消費者が利用するミニバンに搭載し、その先進性能を広く体験する機会をもたらした。また日産自動車のプロパイロットおよびプロパイロット2.0は、操作性に優れ、かつ使用時に安心して頼れる体感性能を備える。

山田 弘樹

ブランド モデル
トヨタ プリウス

ドラスティックなデザイン変更によりCd値そのものは下がってしまったが、前方投影面積を減らすことで先代とほぼ変わらない空力性能を達成した。これからの時代は数値ではなく人の感性を上げることが大切になってくる。数値はきちんと確保しながらも、どれだけエモーショナルにできるか? という問題に意欲的に取り組んだ姿勢と技術力を評価。

山本 シンヤ

ブランド モデル
日産 セレナ

1.4Lの発電専用エンジン+高出力モーターを組み合わせた「新e-POWER」を高く評価しました。日常領域ではエンジンの存在を忘れてしまうくらいの電動車感、フル乗車でも余裕すら感じる絶対的な力強さ、そして静かで滑らかなフィーリングなどを含め、国内外のハイブリッドシステムの中ではトップレベルの仕上がりと言っていいと思います。

吉田 由美

ブランド モデル
トヨタ アルファード/ヴェルファイア

今や最高級ミニバンの代表選手アルファード/ヴェルファイア。「快適な移動の幸せ」を目指し、乗員の有無によってシートのスライド速度を調整する世界初搭載の電動パワーロングスライドシートをはじめ、スライドドアの閉じ方などにも日本ならではの所作をヒントに技術として取り入れ、おもてなし度を向上させた後席はワンダーランドです。

渡辺 陽一郎

ブランド モデル
日産 セレナ

セレナのe-POWERは、専用に開発された直列3気筒1.4Lエンジンとの相乗効果で、余裕のある動力性能とWLTCモードを超えるほどの優れた実用燃費性能を発揮する。さらにステアリングホイールから手を離しても運転支援を受けられるプロパイロット2.0も採用した。高重心のミニバンで十分な走行安定性を確保するには、操舵に対する車両の反応を鈍く抑える必要があり、高度な運転支援は実現しにくい。しかしセレナルキシオンのプロパイロット2.0は、この困難を克服した。高度な技術を集約している。

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