第39回 2018 – 2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー 選考委員別配点表
No | 氏名 | トヨタ/カローラ スポーツ |
トヨタ/クラウン |
ホンダ/クラリティ PHEV |
マツダ/CX-8 |
ミツビシ/エクリプス クロス |
アルファロメオ/ステルヴィオ |
BMW/X2 |
ボルボ/XC40 |
フォルクスワーゲン/ポロ |
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1 |
青山 尚暉 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 10 | 5 | |
【ボルボ XC40】 ボルボXC40は日本の路上でも大きすぎないサイズを持ち、内外装はカジュアルさ とスカンジナビアデザインの上質さを見事に融合。特にツートーンカラーのエクス テリアは魅力的。豊富な収納は日本車も見習うべきアイデアが光り、ラゲッジの折り畳み式フロアボードによる使い勝手も抜群である。エンジンは2種類用意されているが、どちらも静かに回り、加速が上質で気持ち良く、タイヤサイズを問わず乗 り心地はマイルドで心地よさ満点。ベースグレードから標準装備される、世界最先端の先進安全支援機能による絶大なる安心感、安全性能も大きな魅力。誰にでも薦め たい、どころか自身が欲しくなるほどの、日本にジャストなコンパクトSUVである。バックオーダーを多く抱えているのも納得であり、今年もっとも輝いたクルマのように思え、評価した。 |
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2 |
安東 弘樹 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 3 | 5 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 正直、驚きました。まず日本車が苦手な塊感のあるデザインに驚き、クルマ全体のバランスの良さに驚き、何よりMTモデルが設定されている事に驚愕しました。ある番組でMTの広報車を借りてロケを行い、計8時間、運転しましたが最後まで疲れを感じる事も無く、ずっと運転していたいと思わせてくれた事に感服です。正直MTモデルを運転するまではイヤーカーに選ぶとは思いませんでしたが、この、渋滞4時間を含む8時間の運転で私の心が動きました。iMTと名付けられた、このMT、シフトダウン時の回転合わせ(シンクロレヴ)も正確に機能し、ヒルスタートアシストにより坂道発進の不安も軽減させる等、TOYOTAが本気でMTユーザーを増やそうとしている、というメッセージを受け取りました。小排気量ターボエンジンとの相性も良く、人生最初に、こういうクルマと出会っ人は車からは離れないと断言します。シートも良く(特にオプションのスポーツシート)運転姿勢も正しくとれるペダルレイアウト等、クルマとして真面目に作られている印象です。唯、カローラの名前のせいか割高と感じられるのが残念です。 |
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3 |
飯田 裕子 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 4 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 私の理想の選考基準はまず、“実用的で運転が楽しいクルマ”です。今回は比較的手頃な価格とボディサイズでそれらを満たすモデルが登場したことをカローラスポーツに乗って実感できました。カローラスポーツの“質”に今のトヨタの質の向上ぶり=本質を見たような気がします。デザインと完成品質の健全な両立、そして素直なドライブフィールがとにかく乗っていて心地よかった。ラゲッジの使い勝手、フロントのみならず快適さをちゃんと保つリヤシート、決して加速は鋭くないけれど扱いやすい加速を産むのには十分なエンジン。このサイズで後席まで乗り心地とまずまずの静粛性に満足できる造り込みぶりも感じられました。プリウス、CH-Rにも採用されるTNGA、フィーリングも申し分のないCVTには熟成と進化がうかがえます。若い世代を狙ったようですが、大人も満足できそうなコンパクト系モデル。華はないかもしれないけれど、大いに存在価値はある。今後のトヨタ車にますます期待したくなる一台に10点を投じたいと思いました。 |
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4 |
石井 昌道 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 10 | 3 | |
【ボルボ XC40】 新世代のボルボは乗り味、デザイン、先進安全装備などがハイレベルで魅力的だが、コンパクトなXC40でも上級クラスとかわらない。乗り味は、いたずらにスポーティを追いすぎることなく、リラックスしてドライブできるところに好感がもてる。それでいて操縦安定性もしっかり確保されていて、新規プラットフォームの初出ながら完成度の高さをうかがわせる。インテリアでは、収納系の細かな使い勝手にも配慮した造り込みがなされて、ただデザイン・コンシャスというわけではない。インテリセーフの全車標準化も評価に値する。 |
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5 |
石川 真禧照 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 10 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 4 | 4 | |
【トヨタ クラウン】 初代誕生以来、大半のモデルが国内市場を考え、開発され、その姿勢を最新型まで受け継いでいる開発姿勢。今の時代、衝突安全が厳しい中、日本の道を考えた全幅1,8mを死守したクルマ造りや大きなトランクルームは日本カーオブザイヤーにふさわしいと思います。スタイリングも狙いどうり、若い世代に好評のようで、彼らにとって、いつかはクラウン、という声も聞きます。 |
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6 |
石川 芳雄 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | 10 | 2 | |
【ボルボ XC40】 個性的なエクステリアデザインをまず評価しました。全幅と全高は大きめに、全長を短めとすることでコンパクトさを表現したフォルム。ブルドックをモチーフとした個性的で愛らしいフロントマスク、キックアップさせたCピラーがユニークなサイドプロフィール、豊富なカラーラインナップなど多彩な魅力を備えています。キャビンスペース/ラゲッジスペース共に十分な余裕を備えている上に、室内の各部に収納スペースを豊富に用意するなど、実用性に対するキメ細かい配慮が行き届いている点もユーザーにとっては大きな魅力となるはずです。走りでは、小型車向けの新しいプラットホーム「CMA」の非凡な仕上がり印象的でした。19インチタイヤ&ホイールを余裕で履きこなし、しっとりとした快適な乗り心地を実現しているあたりに、基本骨格の強靭さを感じます。動力性能は2種類設定されるエンジンでいずれも十分以上。安全装備もボルボらしく、グレードによる差を持たせず極めて充実しており、300万円台を実現したベースモデルは高いコストパフォーマンスを備えています。 |
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7 |
今井 優杏 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 4 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 6 | 0 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 カローラスポーツ、素直にいいクルマです。国産コンパクトにありがちな、「ちいさいクルマ=安いクルマ」という考え方の造りは一切なく、剛性もハンドリングもきっちりと走行性能が磨き上げられて、「良いもの感」を感じさせてくれます。特に1,2リッター直噴ターボエンジンの鼻先の軽さ、そこからもたらされる旋回性、ペダル&ステアリングのレスポンスなど、バランス感覚が見事。サスペンションの、コシがあるのに柔らかい、底付き感のなさも素敵です。明るい色の内装のバリエーションが設定されているのも、個性的なカラーの外装色が用意されているのも、魅力的なクルマを作ろう!と努力された、メーカーさんの努力が透けて見えるようです。新開発のMTが設定されているのも密かに凄いですね。また、車載型AIを含む「トヨタ コネクティッド」やセーフティーをこの価格帯のクルマに搭載した、というのも、今年のイヤーカーにふさわしい理由だと感じました。以下、XC40はこれまでのボルボのXCファミリーとは性格を分けたポップさのさじ加減とADASの充実が時代にフィットしていてバカ売れも納得です。時代的に魅力的なSUVが多いのが印象的でした。 |
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8 |
岩貞 るみこ ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 8 | 5 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 使いやすいパッケージ、素直なハンドリング。ハイブリッドと小排気量+ターボ、CVTと6速MTがラインナップにあり、ちょい乗りユーザーも、走りが好きな人も、燃費や環境に敏感な人も、それぞれのユーザーが自分らしく走れるクルマ。シートの形状が抜群によく、長時間乗っていても疲れず快適。世界に発信できる日本の誇れる一台。 |
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9 |
太田 哲也 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 10 | 8 | |
【ボルボ XC40】 小型SUVだが、プレミアムな走行性能と作りで新しい価値を創造したこと。 |
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10 |
大谷 達也 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 0 | 6 | 0 | 10 | 0 | 4 | 3 | 0 | |
【ミツビシ エクリプス クロス】 エクリプスクロスは、三菱自動車のコアバリューである4WD技術が遺憾なく盛り込まれたSUVの佳作だ。なにより、操る楽しさという面で不利とされる4WDを用いて、ここまでスポーティなハンドリングに仕上げたことを賞賛したい。ワインディングロードを走ったときの印象はいかにも軽快で意のままにコントロールできるいっぽう、スポーティさを強調するあまり過敏なハンドリングとしなかったことには強い共感を覚える。扱いやすさと安定感、さらには乗り心地とのバランスが優れているところもエクリプスクロスの美点だ。しかも、ただオンロード性能を高めただけでなく、オフロード性能がしっかりと追求された点も評価したい。このことは、前輪駆動ベースのプラットフォームでありながら後輪にも大きな駆動トルクを伝達できるよう工夫されている点に、とりわけ強く表れている。250万円台から手に入る価格も大きな魅力のひとつ。内外装の質感を高めればプレミアムブランドと競合できるほどのポテンシャルを秘めているので、三菱自動車には今後、上質さの追求にも取り組んで欲しいと願う。 |
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11 |
岡崎 五朗 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 日本を代表する乗用車であるカローラが、ついにハードウェア面で世界と対等に戦える実力を手に入れた。「安くて壊れなくて燃費がいい。以上」という従来のカローラ像は終焉を迎え、今後は「走り、曲がり、止まり、繋がることに注力した新世代ベーシックカー」として新たな歴史を築いていくことになる。カローラの変貌は、当然ながら他の日本車にも大きな影響を与えるだろう。新型カローラ=カローラ・スポーツの登場をきっかけに、日本車の水準がさらに向上していくことを期待する。 |
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12 |
岡本 幸一郎 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 10 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 これまでも、その年を象徴する何かを持ったクルマを選んできましたが、私にとって今期10点を投じるに相応しいのは、あまり迷うことなくクラウンでした。もしも今回のモデルチェンジがありきたりなものだったとしたら、10点を投じることはなかったでしょう。デザインも走りも非常にチャレンジングな変化を遂げながらも、あくまでクラウンらしさを損なうことなく、クラウンを愛するユーザーの期待に応えているところも感心する思いです。それは販売実績でも明らかです。さらには最先端を行く先進安全装備やコネクティッドカーなどの時代を反映する要素をいくつも身に着けている点も大いに評価したく思います。2018年をもっとも象徴する1台だと思います。 |
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13 |
小沢 コージ ▼コメント ▲閉じる |
0 | 0 | 0 | 10 | 5 | 0 | 3 | 3 | 4 | |
【マツダ CX-8】 今年は本当にクルマ界の象徴であり、代表車を選ぶのが難しい年。インパクトがあったのはスズキ・ジムニーだったと思う一方、かつて日本の国民車だったカローラの変貌も大きい。ただ残念ながらメインはハッチバックではなくセダンで、来年以降が本当の勝負。そこで敢えてマツダCX-8を選びたい。現在の事実上の日本のファミリーカーのメインストリームは箱型3列シートミニバン。そこに分け入ったのが、SUVでありながらミニバン並みの使い勝手、広さを持つCX-8。走りや質感もミニバン以上。それでいて300万円前後から始まる戦略的価格が凄い。日本を席巻するまでには至らなかったが、特異な現象としては一番だったと考える。 |
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14 |
片岡 英明 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 0 | 0 | 2 | 3 | 4 | 0 | 10 | 0 | |
【ボルボ XC40】 ボルボのエントリーモデルだが、カジュアルさを上手に表現しながら強い存在感を放っている。ボトムに位置するが、ヒエラルキーにこだわらないクルマづくりも高く評価できる。デザインも独特の個性があり、2トーンのボディカラーはファッショナブルだ。インテリアもプレミアム感覚にまとめ、シートも心地よい。快適装備も充実している。使い勝手のよさも魅力のひとつだ。キャビンも満足できる広さで、前席だけでなく後席も実用になる広さ。ラゲッジルームは荷物を積みやすい。走りの実力も非凡だ。新世代のCMAプラットフォームを採用した最初のボルボ車であり、走らせるとスポーティさと快適性の妥協点が高い。背の高さを意識させない軽快な走りを実現し、ワインディングロードから高速道路まで、気持ちよく走れる。エンジンも軽快なパワーフィーリングだ。どのステージでも余裕がある。また、安全装備も抜かりはない。ベースグレードから上級のV60と遜色ない装備内容で、対向車対応の自動ブレーキまでも標準装備とした。400万円を切るリーズナブルな価格設定やプラグインハイブリッド車などの発売を予定しているのも好印象だ。 |
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15 |
桂 伸一 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 | 0 | 6 | 0 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 自動車として操作に対する自然で忠実な動きが優れている。操縦性と安定性レベルの高さ。内外装を含むデザインの個性と質感の高さ。ダウンサイジングとハイブリッドのどちらも優れた動力性能を有するパワーユニットを組み合わせたトータル バランスが素晴らしい。世界に販売するモデルとして、世界の強豪ライバルとまさに堂々と渡り合える能力を高く評価する。 |
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16 |
金子 浩久 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | 3 | 5 | 10 | |
【フォルクスワーゲン ポロ】 フォルクスワーゲン・ポロは、兄貴分のゴルフに並ぶほどの走行パフォーマンスと先進的な運転支援デバイスやコネクティビティなどを備え、インテリアにも独自の魅力を織り込んでいる。コンパクトカーの基準を大幅に更新した。 |
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17 |
河口 まなぶ ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 0 | 10 | 0 | 3 | 0 | 4 | 3 | |
【マツダ CX-8】 これからコネクティビティや自動運転、シェアや電動化が進み、自動車そのものの価値が大きく変わることを考えれば、もはや自動車らしい自動車に触れて満足できる時間も残り少ない。そんな2018−2019年にあってマツダが送り出したCX-8は、これまでの自動車に求められた価値観やニーズを巧みにまとめ上げた「自動車らしさ」の完成形だと感じた。デザインでは明確に個性を打ち出した世界観を提示し、メカニズムでは現在ユーザーが求める諸性能をディーゼル/トルコンATを主軸としたパワートレーン、乗り心地の良さとハンドリングを高次元でまとめたシャシーの高い性能で答えた。使い勝手に関しては3列シートで従来のミニバンに代わるものを提案した点にも、ブランド価値を守る意思を感じる。安全でも考えられうるベストな運転支援を備えた上で、諸テストで高い評価が得られるものとした。コネクティビティはいま一歩だが、スマホ連携で及第点をクリアした。結果CX-8はユーザーがいま素直に「欲しい」と思える、魅力を感じる製品といえる。しかもそれを最も高いモデルであっても450万円以下で実現した、この圧倒的な商品性を高く評価したい。 |
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18 |
川島 茂夫 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 3 | 3 | 4 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 ひとつの注目点は「カローラ」の車名が2BOX車で復活した事です。「スポーツ」のサブネームが付いたことでプレミアム志向にシフトし、1.8Lハイブリッド車と1.2Lターボ車の構成としたのは少々気になる部分ですが、高速操安性と乗り心地の質感を高水準で両立したシャシーと全車に標準装着されたトヨタ・セーフティセンスは国内市場に於けるコンパクトカー選びの基準に大きく影響すると考えます。とくにトヨタ・セーフティセンスのACCとLTAについては認識性やシステム稼働状況の表示などでドライバーの心理にも配慮された設計が巧みであり、今後の運転支援システムの発展の方向性を考える上でも重要に思われました。ニーズの多様化に合わせカテゴリーも細分化される中で、次世代に向けてスタンダードやウェルバランスの重要性をしっかりと指し示した事を評価しました。 |
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19 |
河村 康彦 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 3 | 0 | 5 | 4 | 0 | 0 | 10 | 3 | |
【ボルボ XC40】 道行く姿を思わず目で追いたくなる、カジュアルでスポーティ、かつ個性的で斬新なスタイリング。「選ぶ楽しさ」を加速させる、豊富なカラーバリエーション。”スカンジナビアン・デザイン”をアピールしつつ、実用性にも富んだインテリア・デザインとパッケージング。どこに乗り付けてもまず持て余すことのない、日本の環境に”適正”なボディサイズ。ボルボ車史上最良と思える、良路上でのしなやかな乗り味。400万円を大きく割り込んだスターティング・プライス。そんな諸々の理由を鑑みて、今回トップ点を与えるに相応しいモデルと評価をしました。 |
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20 |
木下 隆之 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 10 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 2 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 高級セダンとしての上質な完成度はもちろんのこと、ボディ剛性を高め、低重心化や重心のセンターへの集中など、走行性能に直結する基本性能を追い求めた点を高く評価しました。 |
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21 |
日下部 保雄 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 10 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 8 | 3 | |
【トヨタ クラウン】 日本の高級車、クラウンの伝統を継承しつつ、新しいクラウンの走りや使い方を実現したこと。日本の道でも使いやすいサイズもクラウならではの魅力となっている。 |
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22 |
九島 辰也 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 | 5 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 カローラスポーツは日本を代表するモデルの血統にあって、それがこれだけ運転して楽しいクルマに仕上がったのですから高く評価しないわけにはいきません。これで少しでも多くのドライバーが運転することを楽しく感じ、その要求を強めることになれば、今後の日本のクルマ作りに大きく貢献することになるでしょう。いろいろな意味でとても印象的なクルマです。 |
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23 |
国沢 光宏 ▼コメント ▲閉じる |
1 | 10 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 9 | 0 | |
【トヨタ クラウン】 私に取って今年最大の注目技術が『コネクテッド』。今後の自動車技術の大きな柱になることは間違いありません。クラウンとカローラで迷ったものの、コネクテッドの機能と総合評価でクラウンとさせて頂きました。 |
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五味 康隆 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 10 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 7 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 今までの国産車セダンにはないロングノーズの伸びやかなデザイン。前後重量配分が整うことで得られる、目線がブレない揺れ方を基調とした質の高い乗り味を備えていること。伝統あるクラウン、そのアスリートとロイヤルを一本化して今できる最高の高級車を作るチャレンジ精神も評価。素のモデルの完成度は見事。 |
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こもだ きよし ▼コメント ▲閉じる |
0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 10 | 4 | |
【ボルボ XC40】 最新のボルボのクルマ創りに則った、しっかりしたプラットフォームがXC40の魅力の原点だ。少し固めのサスペンションはSUVとは思えないスポーツカー顔負けの素晴らしいハンドリング性能を発揮する。乗り心地はソフトではないが、路面の不整でも当たりの硬さはなく、ボディが揺すられることが少ないフラット感があるもので、長距離ドライブでも快適で疲れない。アップライトな姿勢で座れるシートはホールド性も良く、長時間乗っても疲れない。前後4つのドアハンドルからロック・アンロックができるのはこのクラスにしては贅沢な装備だ。室内の収納箇所とその容量の大きさは特筆に値する。その徹底ぶりはドア下部のスピーカーをダッシュボード裏側に追いやって、広大なスペースを稼いでいることでもわかる。最新鋭の安全装置をすべてのグレードに平等に備えているところも高く評価できる。 |
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斎藤 聡 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 0 | 10 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5 | |
【ホンダ CLARITY PHEV】 ハイブリッドは小さなバッテリーを搭載しエンジンが主、モーターが従の関係にありますが、プラグインハイブリッドは大容量バッテリーを搭載するこから、モーターが主、エンジンが従の関係にあるのが望ましいと考えます。クラリティPHEVがユニークなのは、「いかにエンジンをかけずに走れるか」が開発のこだわりになっており、ほぼEVとして使うことができること。そこから一歩進めて、エンジンを搭載するPHEVだからこそ、EVでは難しい高出力モーターを搭載して、EV以上にEVらしいモーターパワーと長い航続距離を両立していることです。パッケージングの点でも、バッテリーを前後席の下に振り分けて搭載たことで広い居住スペースを確保するとともに、パワーコントロールユニットの小型化を実現したことでトランクスルー付きのトランクを実現して、乗用車としてのパッケージングの点でも優れたクルマに仕上がっています。これら、クラリティPHEVの、PHEVとして優れている点や乗用車として優れたパッケージングからなる完成度の高さは、今年のイヤーカーに相応しいものだと考えます。 |
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27 |
斎藤 慎輔 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 5 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 カローラの名を冠するモデルとして、日本仕様において、操安能力とその動的な質を欧州Cセグメント車と比較して語れる領域にまで近づけてきたことを、なによりも評価させていただきました。それと同時に、日本における低い平均速度域での扱い易さ、快適性をバランスさせていることを好ましいと思っています。ただし、ハイブリッドのTHSⅡにせよ、1.2LターボのCVTにせよ、ドライバーの意に沿ったエンジン回転数を得ることは難しいため、トヨタが主張されている「走る喜び」の感覚性能に関しては、個人的には残念ながらいまだ大きくスポイルされていると強く言わざるを得ないのが残念ですが、そうした不満の声に対して1.2LターボにはMTモデルを設定するなどの努力も認められます。コネクテッドに関しては、まだ出来る事は限られていますが、時代が求めるものをベーシックカーにも早く取り入れてきたことは評価されるべきものと考えます。本来、これまでもベーシックカーに求めたかった性能や機能を、カローラがやっと得てきたことに安堵して、10点とさせていただきました。 |
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28 |
佐藤 久実 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 7 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 トヨタの新世代プラットフォームTNGAを用いた第3弾のモデルとして熟成されている。かつては日本におけるスタンダードモデルだったカローラがここ数代は魅力を失っていたが、日本の代表車として世界に自慢できるクルマになった。世界的に激戦区のCセグメントハッチバックセグメントだが、グローバルで見ても十分に戦闘力のある完成度だと思う。デザイン、エンジン、ハンドリング、乗り心地、ステアフィールなど、すべてが洗練されており、トータルバランスに優れる。 |
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29 |
塩見 智 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 6 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 カローラスポーツの高剛性ボディとしなやかなサスペンションの組み合わせに価格以上の価値を感じた。グレードを問わず、道路の継ぎ目や舗装が傷んだ部分を超える際、入力に対し当たりがソフトなのに収束が速いという理想的な足の動き方をしてくれる。もはや新鮮味がなく、ドライバーの気持ちとシンクロしない動きをするハイブリッドシステムも、出来のよい車体と組み合わせると七難が隠れ、燃費がよいという長所のみを享受することができる。エアバッグ作動時に自動的にオペレーターに繋がるほか、車両の状態を判断して必要なら自動的にドクターヘリの出動要請などを行うヘルプネットや、なんらかの警告灯が点灯した場合にその情報が販売店に伝わるなどといったコネクティッド機能を車両価格200万円台半ばまでのクルマに標準装備したことは素晴らしい。さらに専用カーナビを装着すれば、それまで高価格車にしかなかったオペレーターに目的地設定などを依頼できる機能が加わるのがさらに素晴らしい。 |
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30 |
島崎 七生人 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 | 4 | 4 | |
【アルファロメオ ステルヴィオ】 ノミネート辞退の表明が相次ぐなど非常に残念なことがあったが、今期も実力車が揃う結果となった。なかでもSUVはノミネート段階27車中13車、10(9)ベストでも半数(を上回る)の5車が残った。もはや現代のクルマを語るうえで“避けて通れない”状況だが、安心感があり、快適性が高く、実用的でもある……と、どのモデルもおしなべて説得力がある。そこで今回は、+αの条件として“乗ってどれだけ心を豊かにしてくれるか”を加味して考慮、その結果、スタイルと活き活きとした走りのアルファロメオのステルヴィオを推すことにした。25点を5車に配点という決まりから、残りの4車には心苦しい点数となってしまうのだが、ボルボXC40、ポロ、エクリプス・クロスは(気持ちの上ではカローラスポーツも)互角の出来栄えと考えているからだ。台数の制約がなければCX−8やX2も並べて点数を差し上げたい!と思った。カローラスポーツは走りの質がまた高まっており“スポーツ”のサブネームを付けたり、“繋がるアピール”などするより、素の状態で日本を代表するスタンダードとして勝負をかけてほしい。 |
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31 |
島下 泰久 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 デビュー以来、日本のモータリゼーションを牽引してきたものの、バブル崩壊以降は存在意義が曖昧になっていたカローラのブランドを捨てることなく、新たな解釈とハードウェアで再び花咲くものにしたことは、自動車のブランディングのあり方として大いに見るべきところがあると考えます。また肝心のハードウェアについても、世界と十分に渡り合える質の高さを実現した走りと、それを実現したサプライヤーまで含むチームジャパンの技術、そして未だ最初の一歩ではあるものの将来性が期待できるコネクティビティと、あらゆる面で今年もっとも感心、感動させられました。故に私はカローラに最高点を投じるものです。 |
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32 |
嶋田 智之 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0 | 5 | 5 | |
【アルファロメオ ステルヴィオ】 もはやブームなどではなく、セダンやステーションワゴンと並んで乗用車のひとつのスタンダードといえる存在になった感のあるSUV。世界中から個性的なモデルが次々と生まれ出てきているが、アルファロメオが初めて世に送り出したSUV、ステルヴィオは、ちょっとした衝撃だった。ドライバーに伝わってくる刺激のひとつひとつが、ことごとくスポーツカーの範疇にあるものだったからだ。他にスピードとの親和性が高いSUVは数多あるし、近頃のSUVは押し並べてスポーティなフィールを持っていたりもするけれど、これほどまでに操る楽しさや走らせる気持ちよさが濃密なモデルは、かつて体験したことがない。もしかしたら姉妹といえるセダンのジュリアよりも濃いかも知れないと感じたし、SUVでここまでやるのか!この手があったのか!というインパクトも強かった。スポーツカーばかりが偉いわけではないけれど、“走る楽しさ”というものがドライバーにとっての大きな宝物である以上、それを無視することはできない。 |
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33 |
清水 和夫 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 4 | 5 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 Cセグメントとしては国際的にも競争力があり、実際の走りは乗り心地とハンドリングが見事に両立。2ペダルのCVTの完成度も高くなった。さらにカローラスポーツ(MT車)は走りが楽しい。クルマ好きのファミリーカーとして最適だ。 |
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34 |
鈴木 直也 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 | 3 | |
【トヨタ クラウン】 グローバル化が進んだことで、世界中でみんなが同じ商品を使う傾向が強まっている。例えばスマートフォンがその典型だが、ソフトウェアや使用言語はローカライズされているものの、ハードウェアは基本的に全部同一だ。ぼくはクルマでは同じことが起きてほしくない。スマホの本質は使うソフトウェアにあるから、ローカルごとに最適化・カスタマイズする余地は十分にあるが、クルマはそうはいかない。デザインも走りも、クルマはなるべく多様であってほしいのだ。コンパクトカーなど、グローバル化しないとコスト的に成り立たないジャンルのクルマは、世界単一モデル化が進行するのはやむを得ない。しかし、高級車で同じことをやるのは工夫がなさすぎる。高級車こそグローバル化に背を向けて、その国や地域独自の文化をブランド価値に昇華させる努力が大事だと思う。そういう意味で、伝統的な日本の高級車というコンセプトを死守して日本市場専用車(ほぼ)に踏みとどまるクラウンは貴重な存在。そこを評価してイヤーカーに選択した次第である。 |
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瀬在 仁志 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | 6 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 GA-Cプラットフォームもカローラスポーツで3モデル目となり、安定性の高さとハンドリング性能を両立。加えてNVH対応も進みつつあり、日本車ならではの精度の高い車作りと、世界に向けての走りの良さを得て来た点に、今年の日本車を代表するモデルとして評価した。今後はこの高い可能性を持つシャシに見合うパワーアップモデルに期待したい。トヨタのエンジンラインナップに対してはHV以外のユニットが少ない上に、パワーやフィーリング的にも満足感が得られにくい。もう少しコンベンショナルエンジンの開発にも力を注いで頂きたいと思う。 |
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高山 正寛 ▼コメント ▲閉じる |
1 | 10 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 クラウンに10点を投じた最大の理由は日本の自動車産業を牽引してきた国内専用車である同モデルを「再定義」した点にある。今回のノミネート車を見てもセダンはわずか2台、世界的にSUVが売れている点に異を唱えるつもりはないが、このままブームが続くようであれば伝統あるブランドの消滅も有りうる危機感からの本気度が伝わってきた。何よりも「日本の道を知っている」からこそ次世代へ繋ぐためのクルマ作りが随所に見られる。また最終的にクルマを仕上げるのは人、歴代のモデルに携わってきたチーフエンジニアである秋山晃氏のブレの無いクルマ作りへの姿勢も評価した。さらに最新のテレマティクス技術の初搭載、カローラスポーツも同様だが、フル機能を標準装備化しているのはクラウンであること。また単なる通信機能を有したインフォテインメントシステムではなく、バッグヤードにトヨタが考える壮大なプランを実現するためのトップバッターとしても相応しいと感じた。まさに「ジャパン・ライド」と言える1台だと思う。 |
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37 |
竹岡 圭 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 5 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 10 | 4 | |
【ボルボ XC40】 独自の世界観と個性をしっかり持ったデザイン力の高さ、クルマとしての運動性能の高さ、未来を見据えた環境性能や安全性能の高さ、そしてクルマというライフスタイルアイテムとしての使い勝手の高さ、さらに素材なども新しいものを使っていることなど、注目に値する高さポイントがたくさんある。なんといっても、乗ってみたい、所有してみたいという気にさせられるというのが最大の魅力。唯一無二の、このクルマが欲しい、このクルマじゃなきゃダメだと選ばせる価値を大きな評価として選ばせていただきました。 |
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田畑 修 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 0 | 8 | 1 | 0 | 0 | 10 | 4 | ||
【ボルボ XC40】 このXC40が第1弾となる新開発の小型車用プラットフォーム「CMA」の完成度の高さは特筆できる。未舗装路も含めてどんな路面も軽くいなす感覚で走り抜け、不快な振動も抑えられており、同じプラットフォームを採用する次期V40やS40への期待を膨らませるに十分なパフォーマンスを備えている。また、最もベーシックで400万円以下のT4でも先進安全性能および運転支援機能は上級グレードと同等で、対向車(逆走車など)との衝突も配慮した機能を備えるなど、ボルボならではの高い安全思想も評価できる。北欧デザインの仕立てのいいインテリアに加え、他のボルボ車とはひと味違う躍動感のあるスタイルも所有感を満たしてくれる。装備がさほど豪華でないベーシック仕様を選んでも満足度は変わらないはずで、自分でクルマを持つ喜びや楽しさを感じさせてくれる一台としてイヤーカーにふさわしいと評価した。 |
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千葉 匠 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 0 | 2 | 4 | 4 | 0 | 10 | 0 | |
【ボルボ XC40】 ひと目で新世代ボルボだとわかり、それでいてXC90やXC60とはまったく異なるカジュアルな個性を表現したデザイン。軽快な乗り味がカジュアルなデザインの印象と一致し、見て乗って一気通貫の完成度を感じさせる。バッテリーEVも視野に入れたプラットホームの将来性にも期待が持てる。 |
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中谷 明彦 ▼コメント ▲閉じる |
1 | 0 | 1 | 0 | 10 | 6 | 0 | 7 | 0 | |
【ミツビシ エクリプス クロス】 流行の先端を行くスタイリッシュなクーペフォルムのSUVでありながら、4WDシステムはオフロードでの高い走破性とオンロードでの優れたハンドリングを備えコントロールしやすく高い旋回性が安全にも寄与している。ダウンサイジングされた1.5リッターターボの扱い易い出力特性にタフなトランスミッション、また実用的なパッケージングと装備、使い勝手のいいシートアレンジなど世界に発信できる高い完成度を示していて高く評価した。 |
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西川 淳 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 8 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 コンセプトが明確で、そこに至るアプローチも堅実だ。そして完成度も、100%とは言わないまでも高いレベルに仕上がった。CVTには一考の余地が残るし、3ペダルも決して楽しいとは言えないが、ボディの強さやアシ回りのしなやかさといったベースがそれらを補っている。伸び代、ポテンシャルのあるクルマだ。 |
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西村 直人 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 10 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 7 | 4 | |
【トヨタ クラウン】 私は選考委員を拝命した当初から次の2点を選考理由としている。1:「パーソナルモビリティとしての素養があるか」2:「30年後の自分が安心して乗れるクルマ作りがなされているか」。クラウンでは、TNGAにより手に入れた高い運動性能と、LTAに代表される運転支援技術の融合に感銘を受けた。加えて、全車に標準装備となる「コネクティッドサービス」も評価した。オペレーターとの対話によって成立する各種サービスのほか、人工知能を活用したオンライン環境(トヨタスマートセンター内にあるサーバーに接続しシステムがドライバーと対話)と、従来から継承されているローカル環境(車載ナビと対話)を自動的に切り替えるハイブリッド音声認識による目的地設定など、次代を担うHMIとして音声コマンドを採用した英断にも将来性を感じた。また、コネクティッドサービスでは事故発生時に乗員の重傷度合いを自動判定し、死亡重症の確率が高いと判断された場合には消防本部とドクターヘリ基地病院へと同時に出動要請が送られる「D-Call Net」にも対応する。上記の理由から、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにふさわしいと考え推挙致します。 |
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萩原 秀輝 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 5 | 2 | |
【アルファロメオ ステルヴィオ】 FRをベースにするアルファロメオの新世代プラットフォームは、ジュリアを経てステルヴィオで早くも完成の域に達している。ボディ剛性が高くサスペンションがスムーズに動くので、小気味よい操縦性を実現。それこそ、レーンチェンジでさえステアリングを切るとクルマの鼻先がスッと向きを変え思わず笑みがこぼれている自分に気づくといったぐあいだ。それでいて、次の瞬間にはリアが踏ん張り安心感も伝わってくる。しかも、乗り心地が損なわれずロードノイズなどの遮音性も優れているだけに走りの質感でも満足できる。2ℓの直列4気筒ターボエンジンは、低回転域から充実したトルクを発揮し、中高回転域ではパワフルな加速が楽しめる。アクセル操作に対する応答性も小気味よく、すべての操作系から同じ印象が確かめられることが特徴。エクステリアとインテリアからもアルファロメオらしさが伝わってくるなど、クルマとしてのまとまりのよさを評価した。 |
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橋本 洋平 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 4 | 0 | 8 | 1 | 0 | 0 | 10 | 0 | |
【ボルボ XC40】 プラットフォームから刷新してきたコンパクトSUVのボルボXC40は、XC60やXC90といったボルボの上級SUVとは違った路線で造り込んできたところが好感触でした。コンパクトクラスにはコンパクトクラスならではの世界をと、スニーカーのような馴染みやすさで造り込んできたところが好感が持てるポイントでした。そこだけ終わらず、グレード体系でも同様の姿勢を展開。価格的には下になるモメンタムというグレードにおいても、独自の世界観を構築することで、価格的ヒエラルキーを打破したところも評価したいと思います。あえて安いものを選んでも大いにアリ、そこが唯一無二のXC40の魅力でした。 |
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ピーター ライオン ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 | 6 | 3 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 新型カローラで、トヨタの若返り作戦は成功したと思う。これは世界が欲しがっていたカローラだね。古臭いイメージを奇跡的に消し去った。まずは、ルックスはシャープでエッジが効いた人気のハッチになっている。ハンドリングもパワートレーンも、それに室内の雰囲気も、若返ったと言うか、よりスポーティになった。カローラにはプリウスと同様の1.8Lハイブリッド仕様もあるが、僕が一押しするのは、1.2Lターボと6M/Tの組み合わせ。このクラスには十分パワー感があるし、ターボラグもほとんどない。走りが軽快でキビキビしている 。今までのカローラは、ハンドルを曲げても真っ直ぐ進みたがるアンダーステアが目立っていたの対して、新カローラにはそれがない! 嬉しいことに、ニュートラルステアだ。今度のカローラは今までのシニア層にアピールすると同時に、このルックスと走りなら40〜50代にも受けると思うので、僕の10点をあげよう。 |
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ピストン 西沢 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 9 | 1 | 10 | |
【フォルクスワーゲン ポロ】 SUV全盛の中で、古典的なハッチバックの良さを再確認した。重心の低さや限られたスペースを有効に使う手法、そして何より価格と購入後の生活の満足度。色々といいクルマがある中で、ぜひ若い層にこういうクルマから、クルマを所有する生活に入って欲しいと思う。この先にSUVがあり、スポーツカーがあり、基本のセダンがあるのだから。 |
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藤島 知子 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 2 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 10 | 0 | |
【ボルボ XC40】 ボルボ最小のSUVとして登場した「XC40」は、現代のボルボ・デザインをカジュアルなスタイルで表現した一台。インテリアは大型ディスプレイを中心に北欧家具的な温かみのあるデザインを施し、居心地の良さを与えてくれる。収納装備も充実しており、センターコンソールにはティッシュボックスやゴミ箱を備えていたりと、人を中心にした使い易さが考え抜かれた設計になっている。意のままの走行ラインを辿れる走りは楽しく、安心ドライブをフォローする数々の運転支援システムを標準装備。心をときめかすデザインと走り、安心装備の充実など、それら全てを高い次元で叶えてみせた点に感服させられた。 |
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ボブ スリーヴァ ▼コメント ▲閉じる |
2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 10 | 8 | |
【ボルボ XC40】 スタイリッシュ、エレガント、素晴らしいドライバー・インタフェース、個性的、実用的、走り良し、バリュー・フォ・マネーに優れている。完璧なバランスとられている |
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松田 秀士 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 9 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 日本車で初めて世界基準のコンパクトとしての性能を達成したといえる。ボディー剛性がしっかりとしていて、ボディーの二次振動が非常によく抑えられている。これによって室内静粛性が高く、長距離走行もドライバーに疲労を感じさせない。また、静粛性が高いとはいえドライバー運転する上で必要な外来音は耳障りでないレベルでしっかりと伝えている。ステアリングからは路面の状況が感じ取れる。そして、なによりもサスペンションにストロークがあり、しなやかに動き路面の凹凸をしっかりとキャッチしているので、タイヤが路面に吸い付いているかのように感じ、高速に至っても安心感がある。トヨタの先進安全装備であるトヨタ・セーフティー・センス最新版を装備し、このクラスで車線内中央維持を行うレーントレーシング機能を備えている点も評価する。 |
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松任谷 正隆 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 6 | 5 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 日本を代表するベーシックカーをここまで進化させたことへの評価です。もし、カローラという名前でなかったとしても、評価されるべきクルマだと思いました。運動性能のバランスが良く、どんな年齢のドライバーにも安心して勧められる潜在的な安全性を持ち、なおかつ適度にスポーティーでリアリティがあります。特に重心の低さとシートの出来の良さは特筆するに値します。 |
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51 |
まるも 亜希子 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 3 | 10 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | |
【マツダ CX-8】 ミニバンではない3列シート車を求めるユーザー層に向けて、デザイン、走り、快適性、安全性の全てにおいて満足度の高いモデルを真摯に作り上げたと感じます。サイズでは全長こそ約4.9mと大きいものの、全幅は一つ下のCX-5と同等を維持し、日本の道路事情での扱いやすさを考慮。インテリアではマツダとしてユーノスコスモ以来23年ぶりに本杢を使うなど、本物の上質感を追求。シートは6人乗りタイプの2列目に、ウォークスルーができるタイプを用意したことが画期的。ミニバンでは当たり前にできるが、SUVとしては珍しく、使い勝手を段違いに高めるものです。3列目のスペース、乗り心地に至るまで、既存の3列シートSUVとは比べものにならない快適性を実現している点も素晴らしいです。そして安全性では、ユーザーが最も心配な後ろからの衝突安全性において、国の基準を上回る80km/hでのオフセット衝突でも、3列目の乗員の生存空間、ドア開閉ができる状態を維持することが確認されていることも、高く評価すべきと考えます。以上の理由により、CX-8がイヤーカーにふさわしいと思い投票させていただきます。 |
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御堀 直嗣 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 10 | 4 | 0 | 6 | 0 | 0 | 3 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 走行性能を十分に高めながら、クラウンの伝統的なしなやかで快適な乗り心地を併せ持ち、競合他車と明かに違う国内専用車としてのクラウンらしさを味わえる4ドアセダンに仕上げられている |
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三好 秀昌 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 0 | 4 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 優れたシャーシーが生み出すロードホールディングの良さ、コーナーでの安定性もさることながら、このカローラ スポーツにはiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)と呼ばれる6MT装着車がラインナップされている。AT車全盛の世の中に一石投じる形になるが、MTに不慣れな人でも扱いやすいように電子デバイスが手助けしてくれるという配慮まである。スポーツドライビングはMTでなくても成り立つが、MTが無ければドライバーが意のままにパワー&トルクをコントロールするドライビングはできない。マニアックではあるがそんな余地を残してくれたクルマとしてカローラ スポーツを今年の価値ある一台に選びたい。 |
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森口 将之 ▼コメント ▲閉じる |
2 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 | 0 | 5 | 2 | |
【ミツビシ エクリプス クロス】 数あるSUVの中でも、エクリプスクロスのデザインはひと目で分かる。大胆なウエッジシェイプを基調としたフォルムは、ルーフ中央と左右でカーブを変えたり、ドアハンドルをキャラクターラインに合わせて角度をつけたり、リアウインドーを視界確保のために上下2段として間にリアコンビランプを入れたりと、随所にこだわりの造形が施してあって飽きることがない。しかも直線基調のウエッジシェイプは、1970〜80年代にヒットした三菱のスポーツ車とも通じる。1.5リッターの直列4気筒ターボエンジンとCVTの組み合わせは、あらゆるシーンで自然な反応と十分な加速を示す。それ以上に印象に残るのが、かつての三菱車を連想させる強靭なボディと硬めのサスペンションが生み出す、乗り心地とハンドリングのバランスである。加えてこのブランドが熟成してきた電子制御の4WDシステムは、舗装路のみならずオフロードでも威力を発揮する。デザインから走りまで、すべてに三菱らしさが注ぎ込まれた渾身の一作と言える。 |
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諸星 陽一 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 4 | 3 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 私は日本カー・オブ・ザ・イヤーは10年後、20年後に2018年はどういう年だったか?を思い出せるクルマを選ぶ。そうしたなかで選んだクルマが「トヨタ・カローラ スポーツ」となった。カローラ スポーツはトヨタのベーシックモデルであるカローラの復権に向けて作られたクルマ。17年ぶりにハッチバックスタイルのモデルにカローラの名前を使用し若返りをねらったこと。同時に発表されたクラウンとともに初代コネクティッドカーとして、これからのクルマ社会に対する提案と対応をしっかり行ったこと。ハイブリッドとダウンサイジングターボという2種の興味深いパワーユニットを用意したこと。ターボエンジンでありながらレギュラーエンジン仕様であること。MT操作が苦手なドライバーに対し、操作をアシストするインテリジェンスマニュアルトランスミッションを設定したことなどを評価した。200万円強〜という現実的な価格も大いに評価できる。 |
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山内 一典 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 3 | 4 | |
【BMW X2】 動き出した瞬間に、「あ、これ、いいクルマだ」と思いました。「ちょっと待った、これフロントエンジンだよね、前輪駆動FFベースだよね」って改めて頭の中で確認してしまったぐらい、乗った瞬間にわかる、一番尖っていた時代のBMWの質感を感じさせる、このステアリングの剛性感って、いったいどんな秘密があるんでしょう。低燃費や低コスト圧力から、クルマの軽量化が行きすぎるほど進んでいる現在、かつてのドイツ車のような「実際に重厚に作ったから、重厚な乗り味になりました」というようなクルマはもう生まれないな、と諦めていたところに、こういうクルマが登場して「そうか、工夫すれば出来るのか」と、ちょっと嬉しくなりました。エクステリアは、もはやSUVとは思えないほど車高も低くスタイリッシュ。Xとはいえ2シリーズなんだから、もう少しリーズナブルなお値段でもいいじゃない、と思いつつ、でも良いクルマなんだから仕方ないか。 |
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山田 弘樹 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 日本ではほぼ絶滅状態にあったコンパクトハッチバックというジャンルを、カローラという伝統あるネームで復活させたこと。なおかつその走りは従来のトヨタからは想像できないほど挑戦的であり、走る楽しさに主眼を置いたことを高く評価します。今の日本における所得水準から考えて、最もベーシックなグレードが200万円を大きく下回れなかったところは残念です。カローラは「誰もが選べる一台」であって欲しいところですが、多くの若者たちがこのカローラ スポーツで、自動車の楽しさを体験してくれることを望みつつ、10点を入れたいと思います。 |
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山本 シンヤ ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 2 | |
【トヨタ カローラ スポーツ】 Cセグメントハッチバック市場の中で、ドイツの巨人とガチンコ勝負するために奇を狙わず“直球勝負”で挑んだ一台であることを高く評価しました。カローラ=コンサバの代表から脱却したワイド&ローで踏んばりのあるプロポーション、シンプルながらも質の高いインテリア、剛の中に柔(=しなやかさ)があるボディ、滑らかで自然なステアリング、トヨタ車最良と言ってもいいくらいのしなやかな足さばき、熱血系ではないが程よくスポーティなハンドリングと、全てにおいて従来のカローラとは別次元の性能を備えています。ハードは大きく刷新されましたが、「誰でもどこでも気負いなく乗れる」と言うカローラのDNAはシッカリと受け継がれているなど、トヨタの「もっといいクルマ作り」が解り易い形で表現されている一台だと思っています。 |
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吉田 由美 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 0 | 10 | 3 | |
【ボルボ XC40】 私の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の選考基準は、「I(私)のクルマ選び」ではなく「WE(私たち)のクルマ選び」ということで、「私たちが幸せになる」クルマを選びたいと思っています。「ボルボ XC40 」は、エクステリア&インテリアデザイン、ボディカラー、充実した先進安全装備、そしてSUVといった旬のアイテムをすべて備えた今年らしいクルマだと思います。 |
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60 |
渡辺 陽一郎 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 10 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 4 | 2 | |
【トヨタ クラウン】 日本カー・オブ・ザ・イヤーだから、日本に相応しい車種を選びたいが、候補車種が少ない。その中でクラウンに10点を投じた。現行クラウンは商品の特徴がメルセデスベンツに近づいた。クラウン特有の優しい乗り心地を生かしながら、走行安定性を向上させるべきだ。ユーザーの若返りをねらった結果、長年にわたる特徴が薄れたら本末転倒になる。それでも「日本ではセダンが売れない、高価格車は不人気」といわれる中で、全幅を1800mmに抑えた国内向け上級セダンのクラウンは注目に値する。今でも新型クラウンが発売されると、実車を見ないで注文する顧客が多いという。それはトヨタというメーカー、クラウンという商品、販売を行うトヨタ店とセールスマンに、万全の信頼を置くからだ。この60年以上の歳月を費やして築かれたブランド力には、レクサスもメルセデスベンツもかなわない。従ってトヨタの全店が全車を売る新しい方針は、慎重に進めるべきだ。トヨタ店に限らず、系列の存続を願う販売店に無理強いをすれば、ユーザーまで迷惑を被って満足度を下げてしまう。いつまでも日本のユーザーと向き合う、トヨタであり、クラウンであって欲しい。 |