選考結果

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第44回 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー 2023 – 2024

2023 - 2024 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー

三菱 デリカミニ

三菱自動車工業株式会社

青山 尚暉

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

ekクロススペースをベースにクロスオーバーモデルとして三菱自動車自慢のデリカを彷彿させる「カッコかわいい軽」としてのデザインに変身させたところが見事。犬顔!?の愛らしくも逞しいフロントフェイスと話題のキャラクター「デリ丸」くんとのマッチングも楽しく、アースカラーも揃う魅力的なボディカラーの用意と合わせ、老若男女に訴える魅力的な今時な商品性、アウトドアブームに乗った走破性能にもこだわった総合デザイン性に共感。愛犬家にも最適。

安東 弘樹

ブランド モデル
トヨタ プリウス

歴代のプリウスの中で最も美しいエクステリアと断言出来ます。販売台数の多いクルマは都市景観の一部である、と私は考えます。このプリウスは、その役割を果たしてくれるクルマだと素直に感じます。唯、ドライバーが、普段、目にするインテリアには、もう少し新しい意匠が欲しかったのが本音です。

飯田 裕子

ブランド モデル
アバルト 500e

デザイン部門に投じた理由は見た目だけでなく、走り、サウンド、デザイン、それらすべてをデザイン(設計)し、これが走る街の景色も変えそうなエネルギーを感じたから。街中を中心としたコミュターBEVの新しいコンセプトの登場を感じ、想像するだけで楽しくなった。

石井 昌道

ブランド モデル
トヨタ プリウス

2代目以降、プリウスらしさのアイコンとなっていたトライアングルモノフォルムは、TNGAのプラットフォームを採用した4代目ではボンネットを低くできたことで、Aピラーとの間に角度が付いてモノフォルムではなくなったが、現行の5代目で見事に復活。ルーフピークが後退してCd値はやや不利になったが、前面投影面積を小さくしてCdA値は先代同様として空力性能との両立を果たしたことにも、プリウスらしいこだわりを感じる。

石川 真禧照

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

フロントマスクを変更するというマイナーチェンジで、販売が何倍にもなった。デザインのおかげとしか思えない。

伊藤 梓

ブランド モデル
アバルト 500e

これまでの内燃機関モデルのアバルトらしいモチーフは残しつつ、新しい表現を取り入れているところが好印象でした。全体の雰囲気とビビットなボディカラーがマッチしていて、デザインだけでもワクワクさせてくれる一台になっていると思います。実際に運転してみても、見た目の期待感と乗り味に差異がないところも◎。

宇並 哲也/ウナ丼

ブランド モデル
トヨタ プリウス

ランチア・ストラトス・ゼロを令和に、トヨタが、プリウスで実現したところにスーパー痺れる。しかし乗ると広いし視界もいい。その実現のためリヤドアからメカロック廃し電磁スイッチ化して窓拡大、少しでも視野拡げるなどの技術支援も見もの。ただやっぱすごいのは先代比15cmくらいルーフ下がってんのかと思わせつつ実際は4cmしか低くないところ。デザイナーのU.D.E.(腕)ですね。

大谷 達也

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

自分たちの個性を主張するため、各ブランドが様々なコスメティックを採用するなか、プロポーションを中心とする純粋で清廉な造形の美しさを追究した姿勢は、デザイン力と製品自体が持つ商品力に対する自信の表れといえる。このピュアなデザインで製品化にGOを出した経営陣の判断も立派。現在のマセラティの勢いを象徴するデザインであり、それを体現したモデルだといえる。

岡崎 五朗

ブランド モデル
トヨタ プリウス

プリウス=燃費ベスト=空力ベスト、という過去の呪縛から解放され、スポーティーで伸び伸びとしたスタイルへと進化した。ポイントは4つ。①大径タイヤがもたらすスタンスの良さ、②強く傾斜したフロントスクリーンによるスピード感、③デザイン要素を減らしたシンプルな面構成、④ハイライトがサイドからリアフェンダーに向かって下りていく計算され尽くした違和感。プリウスらしさを残しつつ「Too polite」だった従来のプリウス像を完全に覆したそのデザインは新型のコンセプトを明確に表現している。

岡本 幸一郎

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

マセラティの伝統である優美な世界観が、SUVになってもいかんなく発揮されています。ひとめ見て、これは!と感じました。同じマセラティの先発の上級機種と比べても物足りなさを感じさせないあたりも巧いと思います。

小沢 コージ

ブランド モデル
トヨタ プリウス

ハイブリッドカーの常識をくつがえすデザイン。端的に言うとスーパーカーフォルムがスゴい。デザインでクルマの価値すら変えたという意味では間違いなく歴史に残る存在。

片岡 英明

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デザインだけで勝負できる高い商品力を見せてくれた軽ハイトワゴンだ。デリカという老舗の名門ブランドの名を用い、エクステリアや走りにデリカらしさを上手に盛り込んでいる。フロントマスクは個性的なデザインで、しかも誰にでも好かれる愛らしい顔立ちだ。どの軽自動車とも似ていない、強いインパクトを放つフロントマスクは大きな魅力であり、幅広いユーザー層を獲得できる飽きのこないデザインだと思う。

桂 伸一

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

新生マセラティ初のミディアムクラスSUV。美しいデザインと優雅な雰囲気から優れたスポーツ性を持つマセラティらしい走りを展開するグレカーレ。最高峰トロフェオのV6はもちろん優れているが、モデナに搭載の直4HEVを個人的には推す。

金子 浩久

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

アウトランダーやエクリプスクロスなどの吊り目の薄いヘッドライトからは一転し、変形丸目ヘッドライトを採用して軽自動車の中心的な購入意思決定者である女性層に親しみを持たせることに成功した。

河口 まなぶ

ブランド モデル
トヨタ プリウス

「デザイン」という言葉とは遠い関係にあり、ある意味コモディティの象徴だったプリウスをこれほどまでにアグレッシブな存在としたことは、デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーの選考理由としてこれ以上ないものではないか。

川島 茂夫

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

漫画やアニメあるいは浮世絵や戯画の現代版と言い換えてもいいかもしれませんが、いわゆる「サブカル」的センスの使い方の巧みさからデリカミニを選びました。軽乗用に色濃いセンスなので日本特有の価値感と見られてしまう可能性もありますが、伝統的な価値感やヒエラルキーの外側で生活の中に個人的な嗜好を反映した「オキニ」の感覚は新しい人とクルマの付き合い方として今後も波及し続けると考えています。

河村 康彦

ブランド モデル
アバルト 500e

誰もを笑顔にするようなベース車両(500e)が持つ愛らしさに加え、多くの人が”アバルト”というブランドに期待するであろう迫力や逞しさを分かりやすく表現。でありながら、周囲を屈服させるような威圧感を微塵も持たない点を高く評価。

木下 隆之

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

三菱らしいコンセプトも成功理由の一つではあるものの、eKシリーズから大きく表情を変えたことで大ヒットに繋がった。デザインの力をまざまざと見せつけられた一台として高く評価しました。

日下部 保雄

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

5社がひしめき合う競争の激しい軽自動車業界にあって、デリカのタフなブランド力を活かしながら軽ならではの愛らしいフロントマスクは規格内で画一的になりがちなハイトワゴンの中で高い表現力がある。年齢層を問わず子供から大人まで愛されるデザインは抜きんでている。

九島 辰也

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

MC20から始めった新世代デザインは秀逸。マセラティブランドのヘリテージを尊重しつつモダンに進化させた。しかもそれをミッドレンジSUVという自身初のカテゴリーで見事に成立させている。カラーバリエーションも妥協が無い。インテリアもそうで、モダンとクラシックをハイレベルで融合させた。アナログ風デジタル時計など新たな提案をしているのもポイントで、新たなトレンドを予感させる。

工藤 貴宏

ブランド モデル
トヨタ プリウス

量販車種でありながら、思わず2度見してしまうような攻めたデザインに共感しました。「あのプリウスがここまで!」という驚きを与えてくれたこと、そして単にアバンギャルドなだけでなく多くの人が「カッコいい」「美しい」と思うであろうデザインを高く評価します。

国沢 光宏

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デリカミニのベースになったeKスペースとの違いは基本的にデザインのみ。なのに売れ行きは倍増した。クルマ作りに於けるデザインの重要性を証明したと思います。

五味 やすたか

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

プリウスと500e、、、最後まで悩みました。。。が、タイヤサイズまで変えてデリカらしさを追求し、さらにユーザーそれぞれの好みに応えるべく、デリカの世界観を深く求められるデザインアイテムやパッケージも揃えていることを評価しました。

こもだ きよし

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

マセラティらしく新しいグレカーレも、永く乗っても古さを感じさせない、また流行に左右されないタイムレスなデザインが良い。美しいボディラインには艶があり、SUVでありながら疾走するスポーツカーをイメージさせ、乗り込む前からドライバーをワクワクさせるところも気に入った。

斎藤 聡

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デザインと名前の持つイメージがぴたりと一致したことで、デリカミニの性能までイメージさせている点が秀逸だと評価し選定した。デリカミニは、デリカD:5のエクステリアデザイン要素を取り入れながら、軽自動車らしいかわいらしさを盛り込むことで文字通りデリカミニを体現している。実際にも、特に4WDモデルは粘性の高いビスカスカップリングを採用することで悪路走破性を高め、またリヤサスを改良することで乗り心地も改善している。

斎藤 慎輔

ブランド モデル
トヨタ プリウス

初代から築き上げてきたエコカーの代表であり続けるという縛りから解き放たれた5代目プリウスは、曲がりなりにも実用レベルにある後席の居住空間や、安全性に大きく影響するドライバーの視界要件などを確保しながら、直感的に「カッコいい」と思わせるようなフォルムと、ディテールにも拘った高いクオリティの高いスタイリングに仕立てられていることを評価しました。エクステリアデザイン全体において、キャラクターラインに頼らず、塊感の中に流麗さや躍動感を放つ優れたデザインだと思います。

佐藤 久実

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

三菱の顔ともいえる、オールラウンドミニバン「デリカ」と共通のデザインを持たせたことにより、デリカファミリーとしてアイデンティティが明確になった。先代に当たるekクロススペースに対して大幅な販売増となったが、これはデザイン力の勝利であり、クルマにとってデザインが重要な要素であることの証明でもある。

佐野 弘宗

ブランド モデル
トヨタ プリウス

伝統的なプリウスのモチーフを使いながら、見事なスーパーカールックを構築した発想と造形力。それに加えて、それを量販5セダンとしてギリギリの実用性を確保したパッケージ技術、ドアなどの大胆なプレスラインと、それをぴたりと合わせる生産技術などなど、優れたデザインのクルマは絵を描くデザイナーだけでなく、それに携わる人々すべての能力と熱意が結集されてこそ完成する……というものづくりの本質を、あらためて見せつけてくれました。

塩見 智

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

言い方が適切ではないかもしれないが、デザインの力だけで、もっと言えば顔つきを変えただけで普通の軽自動車を大ヒットモデルに生まれ変わらせたという意味で、デリカミニこそ今季のデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーにふさわしい。美しいわけではない。エアロダイナミクスに優れるわけでもない。けれども人々の印象に残る、人々が欲しいと思うデザインを採用し、ここぞとばかりに“デリカ”という自社の虎の子ブランドをあてがったマーケティングの大勝利でもあると思う。

島崎 七生人

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

まさしく“デザインの力”。それまでのeKクロススペースに代わるクルマで、実態はバージョンアップ版だが、外観がグンとチャーミングに改められたことで、実に楽しげなクルマに仕上げられた。日常のなかで実際にスーパーへ買い物に行き、あの顔つきが駐車場で待っているのを眺めたが、それだけでも心弾んだ。三菱車らしく走行性能が高められた点も心強い。あわせてデリカミニの魅力のアピールに貢献、いい仕事ぶりだったデリ丸にも着目。

島下 泰久

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デリカミニとは端的に言えば、従来のekクロススペースの車名、デザインを変更し、新たな角度からのマーケティングを行なったクルマです。それが世間に話題を振りまき、販売台数も何倍にも増えたということは、クルマにとってハードウェアだけでなく、いかにこうした要素が重要かを示していると言えるでしょう。まさにデザインなくして語れないクルマ。この賞に相応しいのは、デリカミニをおいて他にないと考えます。

嶋田 智之

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

どの世代のデリカの模倣もしていないのに、ちゃんとデリカに見えるスタイリングデザイン。ヘリテイジを再解釈し直して新たにカタチとしてまとめなおすのは高度なデザイン力とセンスを要する作業だと聞きます。しかも多くの人がストレートに好感を抱ける仕上がりを見せています。それはベースとなったEKクロススペース(+EKクロス)に対して、8月で約10倍、9月で約7倍の台数を販売し、その勢いがまったく衰えないところが証明していますね。デザインの力って本当に大きい。それを再認識させられました。

清水 和夫

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

従来車をダンパーチューンとリデザインすることで、販売は好調となったのは驚きだ。キャラクターを使ったPRもユーザーの気持ちを揺さぶり、企業のブランドイメージも高まった。あらためてデザイン力が企業価値に影響する事例である。

瀬在 仁志

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

流麗なボディラインから生まれる躍動感あるフォルムは、マセラティが持つ走りの良さと伝統を受け継ぐ気品と美しさを持ち、都会派SUVとしての魅力に満ちあふれている。街中での存在感と所有する喜びを視覚的に満足させてくれる点に、イタリアとマセラティでしか実現出来ないであろうことを強く実感し、投票した。

世良 耕太

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デザインの力で魅力的なクルマができることを再認識させてくれた。有り体にいえば、デリカミニのベースはeKクロススペースだ。主にフロントとリヤのデザインを変更して、歴代のデリカが築き上げてきたタフなイメージを付与している。特定のデリカが持つ特徴的なディテールを引用したわけではなく、さまざまな層がイメージするデリカ像を探り、やんちゃで憎めない雰囲気を与えつつ、デリカに見えるデザインにまとめ上げた手腕が見事。

高橋 アキラ

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デリカミニを選びました。eKクロススペースをこのデザインに変更し、ネーミングもデリカミニに。SUV系の機能はeKクロススペースをチューニングしたレベルで、大幅な変更をしていません。それでも販売台数が3、4倍に増えたデータを考慮すると、デザインの力によるものと考えデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに相応しい一台として選択しました。

竹岡 圭

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

軽自動車という制約のある枠の中で、デリカの名前をつけるからには! という三菱自動車の心が、デザインにも走りにもしっかりと表れていたと思います。キャラクターのデリ丸も、デザイン性やタレント性の高さから世間から幅広く人気を博し、クルマに興味がない方にも振り向いてもらう、クルマやクルマのある生活に興味を抱いてもらうなど、クルマ好きを増やしたいという私たちの命題に、ひと役買ってくれたと思います。

竹下 元太郎

ブランド モデル
トヨタ プリウス

大胆な変身に好感。ひと目見てプリウスとわかるデザインであることにも好感。効率など客観的な価値を重視するだけでなく、新しさや格好良さなど主観的な価値も提案し、それがわかりやすい形で結実していると考えます。

谷口 信輝

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

ブサ可愛い。デリ丸と合わせて、車の顔を犬(フレンチブル)のような見た目にしたところにまんまとハマりました。

千葉 匠

ブランド モデル
トヨタ プリウス

ワンモーション・シルエットは古くからあるテーマだが、それをここまで極めた例は他にない。ルーフの頂点を先代より後ろに引いたので空力的には少し不利になったが、燃費=空力最優先でデザインしなくてよいという製品企画側の英断のおかげでこの大胆なシルエットが可能になり、リヤフェンダーを張り出したスポーティなスタンスも実現できた。企画がもたらす可能性を最大限に活かしたデザイナーの創造性に敬意を表したい。

鶴原 吉郎

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デリカミニは、部分改良前の「デリカ D:5」はもとより、初代「デリカ スターワゴン」もイメージさせるヘッドライトや、最近の三菱車のデザインモチーフであるダイナミックシールドを取り入れつつも、軽自動車らしい可愛らしさを盛り込んだ巧みなデザインを採用し、「eKスペース」よりも販売台数を大幅に伸ばすことに成功した。

テリー 伊藤

ブランド モデル
トヨタ プリウス

街、住宅地で見るプリウスはとても新鮮。最近のトヨタのデザインコンセプトハンマーヘッドの完成形ではないでしょうか。幸せの香りがする素敵なデザイン、特に黄色のプリウスは私の住む鎌倉には憧れる夫婦が多いです。

中谷 明彦

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

現代のトレンドに則ったデザインの変更で従来車のキャラクターから完全に脱却し、新たな魅力を得て多くの車好きの心に響く一大ムーブメントと足りえた。

西川 淳

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

10台中、実に8台が背の高いモデルとなった今年の10ベストカー。実用モデルが中心となるぶん、デザイン的に印象的なモデルが少なくなってしまう。そんななかイタリアの名門マセラティによるSUVのグレカーレは、比較的コンパクトながらGTカーブランドらしいエレガントなスタイルで抜きんでた存在だった。

西村 直人

ブランド モデル
BMW X1

最新のBMWはクールなエクステリアデザインに目を奪われてしまいがち。しかし、X1に乗り込んでみると、単なるギミックではない新しいHMIやUIが際立ちます。液晶パネル全盛のこの時期に物理スイッチを数多く残した英断。これは運転中に操作する機会が多くなるスイッチに限ったもので、その配置や形状にはブラインドタッチするたびに感心させられます。BEVであるiX1とほぼ共通の内外デザイン、そして乗り味にも好印象を抱きました。

萩原 秀輝

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

従来型に位置付けられるeKクロス スペースの後継とは思えないほどデザインを一新。さらに、三菱のデザインテーマとなる「ダイナミックシールド」から離れて初期型デリカD:5のイメージを取り入れた英断を評価しました。その結果、アウトドアで遊びたくなるようなデザインとなり、子育て世代のファミリーに訴えかけやすくなっています。キャラクラーとして「デリ丸。」を採用した戦略の成功も選考理由として見逃せません。

橋本 洋平

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

eKスペースをベースとしながら、デリカD:5との共通性を持たせ、魅力あるクルマに仕立てたところを評価したいと思いました。軽自動車規格の中にありながら色の塗り分けによりオーバーフェンダーテイストを作ったところも面白かったです。オーバーフェンダー風の部分は、塗膜の高さを一段落とすことで汚れが付きにくくした工夫があり、軽自動車のデザインの可能性を感じます。また、「デリ丸。」というキャラクターを作り、クルマに興味がない人にも注目されたことも素晴らしい手法だと思います。

濱口 弘

ブランド モデル
アバルト 500e

圧倒的な存在感、ABARTHの歴史的ボディラインを保ちながらも、最新のイタリアンプロダクトデザインが反映されている。

ピーター ライオン

ブランド モデル
マセラティ グレカーレ

今、多くの高級SUVが出回っている中で、グレカーレは、最も綺麗で、最もプロポーションの美しいSUVだと思います。大きなエムブレムのトライデントが飾ったマセラティ独特のグリルは見どころだし、そのスポーティな要素とエレガントなラインのマリアージュはなんとも言えない魅力はあります。

ピストン 西沢

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

規制の多いK-Carの中で、一目でわかるアウトドアへのこだわり感。ユーザーが購入後どうしたいのかをよく理解している。ルーフキャリア装備や、タイヤアーチ周りの切り替えが塗装だったり、ちょっとアーミーなグリーンや、くすんだアイボリーなど、軽の道具感が無く趣味的要素も大きく感じる。何よりその2色が売れているという事実がデザイン成功のエビデンスです。

藤島 知子

ブランド モデル
トヨタ プリウス

かつてはエコカーの代名詞だったプリウスだが、ハイブリッドで燃費がいいのは当たり前。その上で、愛車として所有した時の満足度を高める要素を磨きあげてきた。中でもプリウスのエクステリアデザインはシャープでキレのいいフロントフェイスと塊感のある体躯が印象的で、街ですれ違うと思わず目を奪われてしまう。

松田 秀士

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

スーパーハイトワゴン系の軽自動車の中ではポップで楽しくなるデザインだ。オフロードでの走りの良さを実感したが、SUVのようなたくましさと可愛さを同時に具現したデザイン。デザインは乗って走り出してしまえばドライバーには見えないが、それでも運転しているだけで自分の顔になったように錯覚し、ドライブすることが楽しくなってしまう。ただ見る外観だけでなく、ドライバーに訴える楽しさをデザインから感じたから。

松任谷 正隆

ブランド モデル
トヨタ プリウス

誰が見てもハッとするデザインは本当に秀逸です。プリウスがこんなクーペライクでいいのか、と思いながら乗ってみると、デザインによるネガは殆ど感じられませんでした。それよりもインテリアのデザインは外装にも負けず劣らずで、新しいし洗練されています。
本賞にも投票してしましたが、眺めて良し、乗って良し、といえるクルマはこれしか見当たりませんでした。

松本 英雄

ブランド モデル
トヨタ プリウス

世界的に見て大衆的なモデルでありながら類のない未来感ある特徴的でスリークなデザインは評価に値する。また歴代のプリウスを継承しながら重圧にも屈しないブレイクスルーしたイノベーションも感じとれる。エクステリアとインテリアの協調性をもたらしたデザインを実現するためにエンジニアリングとデザイナーが一体となって作り上げた。この功績は大きい。その結果、モノフォルムを実現しプリウスを今までにはないデザインにおけるブランドとしても向上させた。

まるも 亜希子

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

歴代デリカの面影がちらほらと感じられるフロントグリルまわりをはじめ、ミリ単位で調整したというヘッドライト、ボディサイズに制約がある軽自動車でも、ホイールが張り出したようなタフさを演出したサイドビューなど、キャッチーなだけでないこだわりが詰まったデザインだと感じました。CMキャラクターでデリカミニの化身だという「デリ丸。」の可愛さも、見逃せないところです。

御堀 直嗣

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

従来eKクロススペースとして販売されてきた軽トールワゴンの造形を変更するとともに、伝統のデリカの車名を与えてブランド力を高め、走りも強化し、販売台数を躍進させたことは、消費者に商品性を視覚的に伝えるカーデザインの重要さを改めて認識させた。

山田 弘樹

ブランド モデル
アバルト 500e

まだEVシフトが混沌とする現代で、シティコミューターとしてのキャラクターを確立してEVの魅力を推進し、かつバッテリー容量の最小化を達成した。その要としてデザインの魅力が大きく貢献している。また疑似エキゾーストサウンドを外部に聞かせる発想もオンリーワン。単なるデザインではなく、車両パッケージングのデザインも秀逸。

山本 シンヤ

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

eKクロススペースをベースにしながらも、最小限の変更で最大限の効果を生んだデザイン力を高く評価しました。一目でデリカ一族だと感じる「厳つさ」と、軽自動車らしい親しみがある「可愛さ」のバランスは、まさにアッパレの一言。コモディディになりがちな軽ハイトワゴンですが、デザインに見合った走りを含めて指名買いしたくなる魅力を持った一台です。

吉田 由美

ブランド モデル
アバルト 500e

「フィアット500e」を見事に「アバルト」に変身させた「アバルト500 e」は、ほかのクルマと並んでもズバ抜けて個性的で、どこにいても目につき、かつ楽しい走りを予感させるエクステリアデザインです。特にフロントフェイスの’チコちゃん顔’は、アバルト500eのキャラクターにぴったり!

渡辺 陽一郎

ブランド モデル
三菱 デリカミニ

デリカミニは正確には新型車ではなく、eKクロススペースのマイナーチェンジ版だ。しかし軽自動車の限られたフロント部分を活用して、表情を大きく変えた。「eKクロススペースは顔が怖い」という顧客の意見を汲み取り、愛着を持てて、なおかつ個性的な顔立ちに仕上げている。売れ行きも堅調だ。昨今の周囲の人や車両を蹴散らすような威圧的なフロントマスクは、今の暗い世相を一層落ち込ませてしまう。その点でデリカミニの表情は、見た人を暖かい気分にさせ、街中の雰囲気も多少は明るくなるように思う。

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